__________|TTTTT|___________  |<>| |<>| |<>| |<>| | 稲門建築会会員のみなさまへ  | |<>| |<>| |<>| |<>|  |<>| |<>| |<>| |<>| | このメールマガジンは  | |<>| |<>| |<>| |<>| 稲門建築会にメールアドレスを  |<>| |<>| |<>| |<>| | 登録している会員に 配信して  | |<>| |<>| |<>| |<>| います  |<>| |<>| |<>| |<>| |  | |<>| |<>| |<>| |<>| 【稲門建築会メルマガ】  |<>| |<>| |<>| |<>| | No.19≪2004.10.01≫  | |<>| |<>| |<>| |<>|  |<>| |<>| |<>| |<>| |                 ____-----M-----___--M--___--M--__ No.19コンテンツ=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  01.≪『田を渡る風便り』高砂さんより≫  02.≪合同クラス会のお知らせ≫  03.≪イベントのお知らせ≫  04.≪第51回理工展のお知らせ≫  05.≪理事会・拡大合同幹事会・講演会報告≫  06.≪ギャラリー情報≫  07.≪編集後記≫ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ------------------------------------------------------------ 01.≪『田を渡る風便り』「建築家つらつら日記」      高砂正弘さん(苗院61)より≫ ------------------------------------------------------------ 高砂正弘さんより建築家の仕事日記が届きました。 『関西稲門イチオシの建築家』〈近畿支部長 重村力さん(苗44)談〉、『デザイ ンやプロポーションは厳しそうですが、御本人は大阪の人らしくとても気さく な方』〈いるか設計集団 槇本光展さん(苗63)談〉です。 「建築家つらつら日記」========================================= 近畿支部長の重村先生から、いるか設計集団の槇本さんを通じて、お声がかか りました。人物紹介だけで、何もしなくても良いということだったので、気軽 な気持ちでお引き受けしました。ところが…、とうとうこの原稿を書くハメに。 こうなることは予測できたハズなのに、少し後悔しています。で、何を書こう かと考えました。人と違うことなど思いつかず、編集の井上さんのすすめもあ り、普段の仕事の一端を紹介することにしました。 ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     農家での仕事  ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 まず仕事場をご紹介します。新大阪駅から京都方面へ電車で10分、茨木市とい う大阪の郊外にあります。駅から徒歩10分ぐらいのところに農村集落があり、 その中にある築120年の農家を改修して仕事場にしています。農家は生産と貯 蔵と住まいが1つとなった建築で、普通の住宅とは違います。そこが無から有 を生み出す場所にピッタリだと思い「農家のアトリエ」をつくりました。 こんな仕事場ですから、街のオフィスでは経験できないことが多々有ります。 夏には蚊がいるので、ベープは必需品。ザリガニやヤモリが侵入してくること は日常茶飯事。庭では野良ネコが昼寝をしたり、スズメが水浴びに来たりもし ます。各々違うと思いますが、私は考えを形にする時に苦しみます。そんな時、 庭を眺めたり、近所を散歩すると、気分が変わり、形がまとまったりします。 ただ、アトリエに居る時間が少ないのが悩みです。 ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     スキマを埋める  ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 キコリのオジさんとの仕事が20年ぐらい続いています。もともとは地元産木 材の需要を拡大するために高槻市森林組合がはじめたサービスで、その設計の お手伝いをしていました。街に木のガードレールやデッキ、ベンチをつくり、 山に橋やトイレなどをつくりました。建築と土木、インテリアのスキマを埋め るような仕事です。キコリさんが大工仕事に不馴れなうちは、図を描いて、キ コリさんと相談しながらモノをつくっていました。モノをつくっている実感が ありました。このところ手慣れてきて、あまり兎や角言わなくても、図があれ ば、其れ也に形になるようになりました。でもダメです。出来上がったものに 緊張感と手の優しさがありません。やはりモノづくりの原点は皆で必死につく ることだと実感しております。 この仕事の関係で山に行くことがしばしばあります。冬までのほんの短いこの 季節、山里は収穫シーズンを向かえます。新米のご飯、柿やクリなど美味しい 食べ物が一杯あります。空気も景色も澄んでいて爽やかです。時間があれば、 ぜひ山で1日を過ごして下さい。10月29日の近畿支部の集いで、こっそり 穴場を教えます。 ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     震災は終わらない  ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 このところ住宅の設計依頼が多い。1軒の住宅設計に1年、工事に1年、短く ても計2年を費やしているので、ダブついているのが実情ですが…。その中で 竣工間近の住宅があります。95年の阪神淡路大震災で半壊し、区画整理事業 を待って、設計にかかった尼崎市の住宅です。優しいお婆ちゃんと娘さんの住 まいです。 早く、使い易く、居心地良く、をモットーに私流フツウ住宅をつくろうとして います。新しい街がハウスメーカーと工務店がつくった表情のない住宅で埋ま りつつあります。一石を投じるためにも急がねばなりません。10月末には竣 工の予定です。この家族は仮設プレハブで10年暮らしました。まだ神戸には 震災を背負って生活している家族がたくさんいます。 大阪の食い倒れと言われ、美味しい料理屋さんがたくさんあります。十分に時 間を掛けて下ごしらえした素材を、目の前で手際良く料理してサッとカウンタ ーに出してくれます。これが美味しい。まな板とカウンターは同じ高さで、客 と料理人が向かい合い、まさに一騎討ちの感があります。表に行列ができてよ うが、その日の仕込みが無くなれば閉店。建築家の仕事も斯くあるべし、と思 いながら、舌鼓を打っています。 ============================================================ こんな高砂さんのお仕事を拝見したい方 ●高砂建築事務所ホームページはこちら  →http://www.mars.dti.ne.jp/~takasago/ ●農家のアトリエをのぞきたい方はこちら  →住宅建築 '99.01  →新建築住宅特集 '98.02 ●柿クリいっぱい森の仕事を見たい方はこちら  →新建築 '00.08(森のトイレ)  →新建築 '02.08(森のテラス)  →新建築 '04.02(森のプラットホーム) ●最近高砂さんが設計した住宅を見たいかたはこちらへ  →新建築住宅特集 '03.06(松崎町の家)  →新建築住宅特集 '03.12(東本町の家) ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     高砂正弘氏プロフィール  ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【略歴】 1979年 大阪工業大学建築学科卒業 1979年 瀧光夫建築・都市設計事務所 1986年 早稲田大学大学院理工学研究科修了 1990年 株式会社 高砂建築事務所設立 現在、梅花女子大学教授 【作品】 1993年 高槻花しょうぶ園トイレ 1994年 大原野の家 1995年 高槻市出灰集会所 (大阪建築コンクール渡辺節賞)(日本建築士会連合賞優秀賞) 1996年 城南町の家 1997年 農家のアトリエ 1999年 摂津峡木橋(第3回木材活用コンクール優秀賞) 2000年 森の展望台、トイレ(2002年日本建築家協会新人賞) 2001年 森のテラス 2002年 松崎町の家 2003年 森のプラットホーム 2004年 東本町の家 ------------------------------------------------------------ 02.≪合同クラス会のお知らせ≫ ------------------------------------------------------------ 本年も早稲田建築合同クラス会が企画致しました。今回は特別講演として池 原義郎先生にお越し頂きお話をうかがいます。是非ともお誘い合わせの上、 ご参加下さい。 2004実行委員会(昭和53年卒業生有志/代表:富樫亮) ◎日時:10月28日(木)18:00-21:30 ◎会場:リーガロイヤルホテル東京 ◎会費:会員9,000円 ご同伴者2,000円      学生2,000円 ご寄付一口1,000円 ◎プログラム:     18:00-19:30 特別講演「Atmosphere 亀岡から下館へ」               講演者:池原義郎 聞き手:古谷誠章     19:30-21:30 懇親会 ◎公演内容予定:  1993年から現在までのプロジェクト50以上を4つにグルーピングしたスライ  ドレクチャー。  @「浅倉美術館」(1993)から,2002年の実現しなかったプロポーザル案   「奥田元宋・小由女美術館」までの美術館の系譜。  A「亀岡市生涯学習センター」(1998)から、「下館市地域交流センター   および美術館」(2003)に至る市民施設。  B1994年の「武蔵野の森スポーツ施設」プロポーザルから、現在実施設計   中の「石川県総合体育館」というスポーツ施設。  Cそして、稲門建築会メダルから、現在設計中の「青森山田学園幼稚園」   に至る「遊び心のある作品群」。  以上4つにグルーピングしたプロジェクトを通し、池原先生の建築に対する  思いを語っていただきます。 ◎問い合わせ先:go_do_2004@yahoo.co.jp ------------------------------------------------------------ 03.≪イベントのお知らせ≫ ------------------------------------------------------------ (○初掲載、●既掲載) ★--------------------------------------------------- - - - - - - -   ○第2回「真の日本のすまい」提案競技    ★--------------------------------------------------- - - - - - - - 標記提案競技の主催者である「(財)住宅産業研修財団」より本会宛に 早稲田建築ニュースへの掲載依頼がありましたが、ニュース発行スケジュールの 関係でメルマガでお知らせします。 ◆募集部門 @「設計提案の部」…課題「真の日本のすまい」 A「すまいづくりの知恵(アイデア)提案の部」…課題「すまいづくりの工夫」 ◆スケジュール 応募要領等請求期間…平成16年9月1日(水)〜11月19日(金) 応募作品の提出期間…平成16年11月22日(月)〜12月13日(月) ◆応募要領等の請求先 詳しい資料、応募要領を希望の方は、A4用紙に住所・氏名・性別・会社 又は学校名・電話番号・この提案競技を知った媒体を明記のうえ、 下記まで郵送又はFAXにて請求のこと。 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-4 霞山ビル8階 財団法人 住宅産業研修財団 真の日本のすまい提案競技事務局 TEL 03-3504-6601 / FAX 03-3504-6609 インターネットホームページでも閲覧可能 http://www.hic.or.jp/compe/ ◆ なお、第1回「真の日本のすまい」設計競技の部で稲門関係では 三浦清史氏(苗47)が経済産業大臣賞を受賞しています。 ★--------------------------------------------------- - - - - - - -   ○内藤廣さんの講演会と呉羽中学校の見学会    (日本建築学会建築文化週間行事)    ★--------------------------------------------------- - - - - - - - 昭和34年から4ヶ年で建設されたもので、吉阪隆正の作品の中でも特に意欲的な 学校建築。老朽化と耐震性の不足を理由に改築計画が進んでおり、来年には解 体される予定。再生活用の提言を行っているが、富山市の方針は変わらず、現 在一部改築のための前工事が進んでいる。 建築物が長く使われ、歴史的に意味を持つ存在になるとはどのようなことなの かを呉羽中学校の事例を参考として考える。講演会のあと来年解体される予定 の 呉羽中学校の最後の見学会を行う。その際中庭でのミニコンサートにより、 音響効果も確認する。 ◆主催:日本建築学会北陸支部 ◆日時:平成16年10月30日(土)13:30-16:30 ◆場所:講演会 呉羽会館(富山市呉羽2920)     講演会 呉羽中学校(吉阪隆正設計 富山市呉羽6662) ◆演題:「建築物の歴史的意味」(仮題) ◆講師:内藤 廣 ◆参加費:無料 ◆問い合わせ先: 建築学会北陸支部富山支所:富山市西中野1−7−27タカノビル4階富山建築 士会内 ◆電話076-495-7446 ------------------------------------------------------------ 04.≪第51回理工展のお知らせ≫ ------------------------------------------------------------ 理工展は早稲田大学理工学部の学園祭です。 理工展は本部キャンパスの早稲田祭2004とは少し趣が異なり、理工学部内で活動 しているサークルや各研究室の活動を発表・発信していく科学の学園祭となって います。 建築学科学生による建築展もこの中で同時開催されます。 ◎日時:2004年11月5日(金)〜7日(日) 午前10時〜午後5時 ◎場所:早稲田大学理工学部大久保キャンパス ◎入場無料 ------------------------------------------------------------ 05.≪理事会・拡大合同幹事会・講演会報告≫ ------------------------------------------------------------ ◎第2回理事会 2004年9月15日(水)17:30〜18:40、早稲田大学理工学部55号館1階第1会議室 にて、第2回理事会が滞りなく行われた。 会費・維持費納入の促進に向け、各理事の活発な意見が交わされた。 ◎第1回拡大合同幹事会 2004年9月15日(水)理事会終了後、第1回拡大合同幹事会が55号館S棟2階第3会 議室において、懇親会が同じくS棟2階竹内ラウンジで、18:50から21:00まで催 された。 ◎講演会 2004年9月27日(月)17:30〜20:30、李祖原、ヨルク・グライター両先生の講 演会が通訳つきで実施され、魅力的な講演内容に大変盛況であった。 ------------------------------------------------------------ 06.≪ギャラリー情報≫ ------------------------------------------------------------ ■INAXギャラリー■ 『建築のフィギュア 展  -プライベート・プロダクツ-』 ◎期 間:2004年9月1日(水)〜11月20日(土) ◎時 間:10:00〜18:00 ◎休館日:日祝日 ◎Tel 03-5250-6530 ◎入場料:無料 ■ギャルリー・タイセイ■ 『パリのル・コルビュジエ』 ◎期 間:2004年10月1日(金)〜12月17日(金) ◎時 間: 午前10時〜午後5時(入場は4時半まで) ◎休館日:土日祝日 ◎Tel 03-5381-5510  ◎入場料: 無料 ■ギャラリー間■ 『アンジェロ・マンジャロッティ展 イタリア建築界の巨匠、その建築/デザイン/彫刻 』 ◎期 間:2004年9月10日(金)-11月13日(土) ◎時 間:11:00-18:00(金曜日は19:00まで) ◎休館日:日曜日・月曜日・祝日  ※但し10月10日(日)、11日(月)は開館 ◎Tel 03-3402-1010 ◎入場料:無料 《講演会》 ◎日 時:2004年9月11日(土) 13:00開場 14:00開演  ※事前申込制 ------------------------------------------------------------ 07.≪編集後記≫ ------------------------------------------------------------ 早稲田大学、早稲田大学大学院では9月27日(月)から後期の授業が始まりま した。しかし後期ではそれほど多くの単位を取得する必要はないようです ので、後期は研究室での研究活動が中心になりそうです。そして年末には 就職活動が始まります。ついこの間修士課程に進学したばかりですが、い い意味でもわるい意味でも修士の2年間というのは、学部の4年間よりもさ らにあっという間に終わってしまいそうだと感じています。私は毎年、年 をとる度に人生が楽しくなると感じていますが(笑)、その楽しさに流され ることなく、目標を見据えて日々淡々と自分を高めていくことが大切なの だなぁと最近感じています。(わたなべなおき) 大小問わずイベントの情報や、ご意見があればお寄せください。ご案内をタ イムリーに掲載するために、なるべく一月前をめどにお早めにお送りくださ い。 E-mail : wapmeruma@crocus.ocn.ne.jp ---------------------------------------------------------------------- 配信不要とご連絡をいただいた方については、その都度配信中止の処理をさ せていただいております。配信が不要な方は下記のアドレスまでご連絡くだ さい。また、メールアドレスの登録・変更なども稲門建築会までお願いしま す。 tel fax 03-3208-0640 E-mail : wapmeruma@crocus.ocn.ne.jp URL  : http://www.all-waseda.com/rikogakkai/toumon.arch/ /*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/ 【稲門建築会メルマガ】No.19≪2004.10.01≫ 総編集長:稲門建築会会長 尾島俊雄 編集責任者:広報委員長 浜田明彦、会員委員長 牧村功 編集担当:望月健太理事、井上千晶理事、田原潤一理事        渡邊直樹理事、栗生はるか理事 発行:稲門建築会事務局 東京都新宿区大久保3-4-1 55-S-2 /*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/