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2011年度 稲門建築会の活動予定

2013年度の活動

3/8(土) 国吉直行氏による横浜講演会・横浜都心部の見学会のご報告

3月8日、都市デザイナーの国吉直行氏による講演会と横浜の都心部見学会が行われました。
今回はいつも以上に学生の参加が目立ち、卒業生22名、学生12名の計34名が参加しました。会終了後に参加者の方から良かったとメールをいただき、有意義な講演会になってこちらも嬉しい限りです。

講演会は横浜ふ頭大さん橋のCIQプラザにて行われました。講演会には横浜市民の方も20名ほど参加されました。
横浜市の歴史からはじまり、国吉氏がどのような横浜を目指したのか、また具体的にどのようなことを行なったのかを説明していただきました。

特に印象的だったのが、国や市などの行政が主導しすぎるのではなく、それぞれの地域の人たちがまちのあり方を考える「自立したまち」を目指した、というお話です。
実際のまちづくり事業においても、市だけで全てを実施するのは経済的にも負担が重過ぎるので、都市づくりにおける共通のテーマを設定した上で、具体的な事業の実施はそれぞれの地域の民間に任せたそうです。そのようにしてできたのが元町・馬車道・イセザキモール・中華街などだそうで、魅力あふれるまちをそこに関わる市民が自ら生み出して行ったことに感動するとともに、まちづくりの理想に近い姿を見たように感じさせられました。

講演会が終わったあとは、横浜の都心部の見学会が行われました。こちらは稲門建築会のみの参加で、大さん橋、象の鼻パーク、赤レンガ倉庫、馬車道を国吉氏の解説を聞きながら廻りました。

最後に、パワフルな講演で横浜の魅力を十二分に伝えてくださった国吉氏、会場をご提供いただいた大さん橋の金木様、そして参加者のみなさまに心よりお礼申しあげます。

(事業委員会学生委員 陶山春菜)

3/8(土) 国吉直行氏 による講演会と横浜都心部見学会のご案内

3/8(土) 都市デザイナー・国吉直行氏 による講演会と横浜都心部見学会のご案内
『個性を創る横浜の都市デザイン~横浜都心部の魅力形成40年の活動』
講師:国吉 直行(都市デザイナー)/苗 S44
横浜市立大学教授・元横浜市都市デザイン室

日時:3月8日(土) 

開催日時:3月8日(土) 
            
【講演会】13:30~15:00
主催:稲門建築会
共催:横浜港大さん橋国際客船ターミナル指定管理者
開催場所:横浜港大さん橋国際客船ターミナル CIQプラザ

【見学会】15:00~16:30
主催:稲門建築会
見学会想定コース:
大さん橋国際客船ターミナル→象の鼻パーク→日本大通り→海岸通り→馬車道
→赤レンガ倉庫→汽車道→日本丸メモリアルパーク→ドックヤードガーデン→みなとみらい21地区
(コースは天候など当日の状況で一部変更される場合があります)

定員:稲門建築会会員 30名 ※講演会には横浜市民50名も参加
参加方法:事前申し込み。見学会参加費1,500円
申し込み先:稲門建築会事務局(電子メールでお申し込みください)
メールアドレス:toumonji@poppy.ocn.ne.jp
氏名・OBか学生か・携帯電話(固定電話)を明記してください。
集合時間場所:参加受付の方に別途ご案内いたします。

3月8日(土)に『個性を創る横浜の都市デザイン~横浜都心部の魅力形成40年の活動』と題しまして都市デザイナーの国吉直行氏による横浜都心部についての講演会と見学会を行います。

講師の国吉直行氏は、1971年に早稲田大学大学院建築学専攻の修士課程修了ののち、魅力的な都市の形成を目指して横浜市役所に入庁、現在の都市デザイン室の原型である都市デザインチームの設立に参加し、40年以上一貫して横浜市の都市デザイン行政に取り組んできました。
2011年に退職したのち、同年、横浜市立大学国際総合科学ヨコハマ企業戦略コース特別契約教授(都市デザイン担当)に就任されました。その業績に対し、グッドデザイン賞金賞、稲門建築会特別功労賞など多数の賞を受賞されています。

講演会は、国吉氏が国際コンペ企画に携わった横浜港大さん橋国際客船ターミナル(最優秀賞入賞実施施設)において、大さん橋や赤レンガ倉庫を含む横浜港や都心部都市デザイン実施の話について語っていただきます。(横浜市民・稲門建築会員合同)
そののち稲門建築会員を対象として、講演会で触れられた部分を中心に横浜都心部の見学会を行います。

現在の横浜の景色は市民や訪れる人たちにとって当たり前のものとなっていますが、今や横浜の中心地となっているみなとみらい地区も、数十年前は平らな野原でした。国吉氏を中心とした都市デザイン室の活動によって、どのように現在の魅力あふれる都市が出来上がっていったのか、今回の講演会と見学会を通して知っていただければと思います。
(事業委員会学生委員:陶山春菜)

2/4(火) 照明デザイナー戸恒浩人氏 講演会のご案内

ー LEDが描きはじめた、新時代の照明デザインの風景 ー

稲門建築会2013年度第4回講演会としまして、照明デザイナーの戸恒浩人氏をお招きし、講演会を開催します。
世界中の注目を集めた『東京スカイツリー』のライトアップを、弱冠32歳で任され、天の川を思わせる淡いブルーが心柱を照らす「粋」、鉄骨の構造体を紫色で浮かび上がらせた「雅」の2つの光をデザインされました。
講演会では、ふたつの美しい光で東京の夜を変えた、照明設計事務所のお仕事や製作秘話について、紹介をされます。
『ICC Light&Music Show』『ユニクロ心斎橋』『台湾タワー』『武蔵野美術大学 図書館』等の作品を通じて、LEDが世界的に夜の都市風景をつくる主役になりつつあり、一層テクニカルになってきている“照明デザイン”の世界を語って頂きます。


日時
2014年2月4日(水)
18時30分開演

場所:
早稲田大学西早稲田キャンパス62号館1階大会議室


講演者略歴:
戸恒 浩人(とつね ひろひと)
1975年生まれ、東京都出身。東京大学工学部建築学科卒業。照明デザインにひかれ、建築士から照明デザイナーの道へ。2005年シリウスライティングオフィス設立。2007年東京スカイツリーのライティングデザイナーに選出される。照明学会照明デザイン賞受賞。主な作品に、ホテル日航東京チャペル「ルーチェマーレ」、浜離宮恩賜庭園「中秋の名月と灯り遊び」、台湾タワーなど。日本の情緒をいかしたデザインで、いま最も注目を集める若手照明デザイナーです。

10/26(土)合同クラス会2013のご報告

 10月26日(土)に「早稲田建築合同クラス会2013」が盛大に行われました。ちょうど前日から当日にかけて、台風が東京に接近するというハプニングもありましたが、無事開催することができました。雨の中ご来場いただいた皆様には、心より御礼申し上げます。

 第1部では、早大中谷礼仁教授の進行により『あなたは10年後日本で働いていますか?』というテーマで、円卓会議が行われました。会場では開演前から建築業界の動向を示す資料と共に、伊東豊雄建築設計事務所バルセロナオフィス勤務の小針修一氏から届いたビデオレターが流されました。パネラーには、オランダで設計事務所を主宰されている吉良森子氏、ブルガリアで設計事務所を主宰されている山崎揚史氏、Arupロンドン本社を経て東京事務所でファサードコンサルティングをされている佐々木仁氏、日本設計で仏大使館建替計画のプロジェクトマネジメント等をされている小坂幹氏の4名をお迎えしました。
 円卓会議では、最初にパネラーの方々にイメージ画像を使って、海外や日本での経験をもとにプレゼンしていただきました。その後コメンテーターの早大高口洋人教授より、どういう経験をしていれば10年後に役立つのか、学生など若い方へのメッセージを、という提案をいただき、活発な意見交換がされました。
 まず山崎さんから、自分の中に自分なりの歴史観をもつということが重要ではないか、という根源的なお話がありました。吉良さんも、景気が良かろうが悪かろうが、自分の定点を持つことが大事だと感じていらっしゃるとのこと。お二人ともヨーロッパでリーマンショックを経験されて大変だったようですが、作品について考える時間が増えたという良い側面もあるそうです。さらに、グローバル企業で働いている佐々木さんからは、国や時代によってゲームのルールは変わる、どの国の人でも理解できる基本的な原理原則から考えることが重要ではないか、というご意見がでました。日本の中で外国のクライアントと仕事をしている小坂さんは、実務では、動きのあるいろいろな要素を短時間でまとめる能力が必要であるとのご意見でした。ニューヨークの設計事務所で働いた経験がある、コメンテーターの明大田中友章教授からは、語学ができるというのは前提でしかなく、未知なことに出会った時に、しっかり向き合うことのできるコミュニケーション能力が大切だというお話をいただきました。つまり流動的な世の中で海外でも通用する建築家になるためには、歴史感をもつことが重要であるということ、企業に入ってグローバルに働くには、世界の人とコミュニケーションできる技術力や構築力を備える必要がある、という二つの方向性が示されました。

 円卓会議終了後、昨年大ヒットした映画「テルマエロマエ」の映画監督、武内英樹氏がサプライズゲストとして登場しました。合同クラス会幹事長の石川修次氏が進行役となり、映画を通したものつくりのあり方についてお話いただきました。あえてCGではなく、洗濯機と人形を使ってアナログに撮ったシーン、「テルマエロマエ」パート2をブルガリアで撮影した際の苦労話など、舞台裏の貴重なエピソードを伺うことができました。ブルガリア在住の山崎さんや中川教授を始め、会場の皆さんからも多くの質問をいただき、大変にぎやかな講演会となりました。

 第2部の懇親会では、150名以上の方々にお集まりいただきました。会場には、設計演習B(旧設計実習A=2年生の選択科目)の中から1975、1984、1998、2012年度の優秀作品をパネル展示し、モニターでも映像を流しました。各支部から差し入れていただいたお酒や名産品は、会の終了時にはすべてなくなるほどの盛況でした。最後の校歌斉唱は、学生の齊藤千紗さんにリードしていただいて、和やかな雰囲気で合同クラス会2013を終えることができました。チケットをご購入いただいた方々ならびに、合同クラス会にご理解ご協力をいただいた皆様、本当にありがとうございました。

― 早稲田建築合同クラス会2013 実行委員会一同 ―

10/23(水)早川邦彦氏 講演会のご報告

 10月23日、建築家 早川邦彦氏と建築評論家 植田実氏の稲門建築ライブラリー公開懇談会が開催されました。OBの方、早稲田の先生方や学生の皆さんなど45名の多くの方々に参加して下さいました。第20回稲門建築ライブラリー「早川邦彦 建築図集」の同時公開も行われました。

 はじめに、講演会では早川氏の数あるプロジェクトの中から、今回のライブラリーに収められた7つの作品が紹介されました。住宅作品では、街路や外空間を建築内部に取り込んだ「成城三部作」、共有スペースを図として考えた「アトリウム」、住み手をアート関係者に限定した「用賀Aフラット」等。そして、環境全体が展示空間とした「霧島アートホール」、港のモチーフを生かし街の雰囲気を地下に出した「みなとみらい駅」等、色彩やかなスケッチと共に紹介されました。

 その後、植田氏からはコメントと設計実習(現設計演習)について、早川氏からは最近の出来事として、東北(陸前高田長洞地区)での震災復興活動についてお話を頂きました。特に、学生に対しての一言では「一人旅をする」ことを助言され、社会で役立つ段取り力の育成や、不便な中で生き抜く力の重要さを述べられました。

 また、会場では早川氏の図面やスケッチ、そして歴代の稲門建築ライブラリーが展示されました。早川氏からは、本によってまとめ方に個性があることが良いと感想を頂きました。ただ、普段からライブラリーそのものを目にする機会が無いことに対して、保存の大切さも踏まえながらもっとオープンにし、学生の自由閲覧を可能にすべきだとの指摘も頂きました。稲門建築会の今後の課題として考えていきたいと思います。

 早川氏の作品は、手描きの図面・スケッチがとてもきれいでした。数十の色を使用しているという図面でも、絶妙な色使いによって不思議と調和をしていました。住宅作品の中には時代を反映してバブルな印象を受けるものがあり、建築に対するアプローチとしてはシンプルで、昨今の建築家のスタイルとは異なるものがあるように思えます。しかし、複雑化し、効率性を重視したものとは一線を画した、複雑化した社会でいつのまにか忘れ去られてしまった、建築の持つ純粋な楽しさ・かっこよさを、早川氏の作品から感じることができるのではないでしょうか。

(事業委員会学生委員:内田将大)

10/23(水) 早川邦彦氏 講演会のご案内

『早川邦彦 7つのプロジェクト ―場の持つ磁力を増幅する―』
語り手:早川 邦彦(早川邦彦建築研究所)/苗S41
ゲスト:植田 実(住まいの図書館出版局編集長)
司会:横山 大造(竹中工務店)/苗S61



日時:10月23日(水) 18:30~21:00(18:00開場)
開場:早稲田大学理工キャンパス62号館1階大会議室(戸山公園口)
定員:約200名
参加方法:入場無料、申し込み不要



10月23日(水)、第14回稲門建築ライブラリー公開懇談会としまして、建築家の早川邦彦先生を語り手にお招きし、講演会並びに懇談会を開催します。

早川先生は1966年に早稲田大学建築学科を卒業し、竹中工務店に勤めました。その後イェール大学に留学して修士号を取り、再び竹中工務店で数年間勤務したのち独立し、1978年に早川邦彦建築研究所を立ち上げられました。

独立後、様々な作品を手掛け、1985年には成城『バス停前の家』、『交差点の家』で日本建築が協会新人賞を受賞、その後も1994年に『用賀Aフラット』で日本建築学会賞、1997年に『パークコート杉並宮前』で村野藤吾賞などを受賞されております。

今回の講演会では、先生の数あるプロジェクトの中から、今回のライブラリーに収められた成城三部作(『バス停前の家』、『交差点の家』、『BETWEEN』)、『アトリウム』、『用賀Aフラット』、『パークコート杉並宮前』、『霧島アートホール』、『東京都立芦花高等学校』、『みなとみらい駅』の7つのプロジェクトを、先生のこれらの作品をよく知る建築評論家の植田実さんにコメントをいただきながらご紹介いただき、その後お二人に幾つかのテーマに沿ってお話しいただきます。

本講演会とライブラリーの作品集を通して、特に学生の皆様にはCADが主流となった今なお重用される、建築の表現手法やデザインのプロセスとしての『手書き』のダイナミックさを感じ取っていただければと思います。
(事業委員会学生委員:米田克輝)

10/26『早稲田建築合同クラス会2013』のお知らせ

『早稲田建築合同クラス会2013』の詳細が決まりましたのでお知らせします。
どうぞ、10/26(土)のご参加をご予定ください!

■開催日:2013年10月26日(土)

第1部 円卓討論会『10年後、あなたは日本で働いていますか?』
進行役:中谷礼仁(早稲田大学教授)
プレゼンター :吉良森子(建築家・在オランダ)
        小坂幹 (日本設計)
        佐々木仁(Arup)
        山崎揚史(建築家・在ブルガリア)
コメンテーター:高口洋人(早稲田大学教授)
        田中友章(明治大学教授)
時間:14:00~16:00
場所:理工キャンパス57号館201号教室
参加費:無料

第2部 懇親会
時間:16:30~18:00
場所:レストラン「馬車道」(理工キャンパス63号館1F)
参加費:3,000円/チケット
    学生無料、上記チケットにてご家族同伴無料
    支払方法は、事前振込/当日支払、いずれも可

□問合せ先:合同クラス会2013実行委員会(苗S62)
      石川修次 waseda2013arch@gmail.com

□振込先など詳細については、下記ホームページをご覧ください。

http://waptoumon.com/2013/2013.html


■講演案内

第1部 円卓討論会『10年後、あなたは日本で働いていますか?』

あなたにとって「グローバル」とは?「日本」とは?
さまざまな分野でグローバル化が進み、世界中に仕事が分散される時代になりました。
今年の円卓討論会(ラウンドテーブル)では、過去-現在―未来の3つの時間軸で、
海外と日本の両面から日本の建築業界を眺めてみることにしました。
パネラーには、稲門OB/OGの中から、海外で活躍されている方々だけでなく、
国内で海外に係わる仕事をされている方々をお迎えして、イメージを交えながら
討論します。

第一部サプライズゲストとして、昨年大ヒットした映画「テルマエロマエ」の監督 
武内英樹氏(早大卒)をお迎えし、お話をお伺いする予定です。
(現在ドラマ・映画撮影でご多忙なため、当日都合がつかなくなった場合は、
ご容赦ください。)


第2部 懇親会サブイベント『設計演習(旧設計実習)今昔物語』

設計演習B(旧設計実習A=2年生の選択科目)の優秀作品について、現在と過去
4つの時代を切り取って会場にパネル展示し、その持続と変化について俯瞰します。
(75、84、98、2012年度の作品を展示予定。その時2年生だった、あなたの作品が
展示されているかも?)


―早稲田建築合同クラス会2013 実行委員会一同―

9/7(土)立教大学ロイドホール(18号館)見学会のご報告

9月7日、立教大学の新しい図書館、ロイドホールの見学会が行われました。今回は見学場所が大学であるということもあってか、学生の参加者が通常の見学会に比べて多く、学生8人、卒業生43人の計51人の参加者が揃いました。

ロイドホールは、2012年7月末に完成した新しい建物で、今まで立教大学池袋キャンパスに分散していた図書館を統合した、地下2階、地上7階の、1500以上の閲覧席と所蔵可能冊数200万冊を誇る大規模な大学図書館です。

参加者は一度キャンパス内の教室において設計を担当された原田由紀主管(日建設計)から建物についての説明を受け、そのあと数班に分かれて図書館内と外構を見学しました。

外装には、今回見学したロイドホールにも、ロイドホールと一体建築となった同じ設計者による既存の12号館にも共に割肌のレンガタイルが使われていますが、その温かみのある色と少し凸凹した感じが遠くから見てもとても好印象でした。レンガ造りの建物が印象的な立教大学において、キャンパス内の景観を壊さないようにという設計者の思いが感じられました。

館内を見学したのは図書館利用時間内でしたので、実際に学生がどのように利用しているかが肌に感じられて大変興味深かったです。閲覧席は特に充実していました。一人で集中して勉強できるような個人向けのスペースもあれば、大人数で話し合ったり意見交換したりするためのスペースもあり、大学が「自ら勉強しようと思える図書館」を目指したという話にも頷けました。

見学の最後に、設計者と参加者の間で質疑応答がなされました。構造と一体化した空調システムなど、建物を見るだけではわからない点も明らかにされ、設計者の方でなければ知りえないようなお話も聞けて大変有意義な時間を過ごすことができました。私個人としては、特に構造設計者の村上博昭主管からPC床板の構造的合理性について詳しくお話を聞けたことが大変勉強になりました。
また、世の中で書籍のデジタル化が進む中であえて紙の本を図書館内に多く残そうという姿勢は、立教大学の書籍に対する考え方が垣間見えて面白かったです。

利用期間内であるにも関わらずロイドホールの見学を許可してくださった立教大学様、建物の大まかな計画から細かなディテールに至るまで一つひとつ丁寧に説明をしてくださった日建設計のみなさま、そして参加者の方がたに心より感謝の辞を申し上げます。
(事業委員会学生委員:陶山春菜)

7/5(金) 支部長会開催

8/1~22 事務局夏季休業/WEB名簿閲覧停止

8/1(木)~22(木)まで事務局は夏季休業です。
その間にキャンパス全体での一斉停電が予定されていますので、
事務局夏季休業期間中はサーバーパソコンの電源を落とします。
従いまして、WEB名簿の閲覧ができなくなりますことよろしくご了解
ください。

7/2(火)吉良森子さん講演会のご報告

7/2(火)吉良森子さん講演会のご報告


7月2日、オランダを拠点に活躍する女性建築家、吉良森子さんの講演会が開催されました。OBの方、早稲田の先生方や学生の皆さんなど約90名の多くの方々に参加して下さいました。会場の62号館1階大会議室が満席になるほどの大盛況でした。


今年3月に、著書『これまでとこれから』(LIXIL出版)が発刊されたこともありまして、本講演会の開催は、本学科学生の大きな反響を呼んでいました。そのため、通常の講演会と比べても、多くの学生の皆さんに参加いただけました。


講演では、吉良さんのオランダと日本の作品が紹介されました。19世紀末に建てられた教会の改修+上階オフィス転用を手がけた「レモンストラント教会」、18組のクライアントに色、形、プランを選ばせることになった「グローニンゲンの18の戸建住宅」、日本でヨーロッパの街並みの翻案を求められた「目黒のHousing Complex」、アルド・ファン・アイクのオフィスビルの空間特性を生かした内装改修(ニコン・ヨーロッパ)、また円弧の印象的なHeidehof墓地のパヴィリオン等、ビルディングタイプや立地・サイズも異なるプロジェクトについて、設計のプロセス一つ一つが丁寧に解説されました。


前回はカンボジアで活動する小出陽子さん、そして今回は吉良森子さんと、海外で活躍される卒業生の講演会が続きました。言語、社会背景、風土の全く異なる環境下において、自らの意志を貫くそのたくましさに、圧倒をされた学生は多いのではないでしょうか。今後のご活躍も目が離せないお二人の貴重なお話に感謝するとともに、参加いただいた皆様に御礼申し上げます。
(事業委員会学生委員:内田将大)


吉良森子さんWEBサイト:http://www.morikokira.nl/en/
小出陽子さん インタビュー紹介:http://birdy.sakura.ne.jp/nv_hp/interview/yoko-koide/

 

8/30 北海道にて懇親交流会/日本建築学会大会

《稲門建築会 懇親交流会のご案内》
日本建築学会の全国大会が今年8月末に札幌で開催されます。
全国から同窓の会員が多く集まるこの機会に、
稲門建築会として懇親交流の場を用意いたしました。
学会の懇親会場と同じビール園の別棟に、
時間を少しずらして会場を設けましたので、
皆様の都合の良い頃にお越しください。
北海道支部会員は、皆様のお出でになるのを、
心よりお待ちしております。
・日時 : 2013年8月30日(金)午後7時~9時(開場6時30分)
・会場 : サッポロビール園 開拓使館 3階 『はまなす』
・会費 : 3500円(食べ放題・飲み放題)
・参加申込・問合せ : アルクム計画工房・染谷 som@yacht.ocn.ne.jp
できるだけ事前申込をお願いします。
当日飛び入り参加も歓迎いたします。(会費同額)

なお、学会の懇親会は6時~8時まで隣のポプラ館で開催されています。
                 (文責・北海道支部長 染谷哲行)

7/2(火)吉良森子さん講演会のご案内

7/2、オランダを主な拠点に活躍する女性建築家の吉良森子(きら・もりこ)さんをお招きし、
講演会を開催します。

  テーマ:オランダ、日本での建築活動『これまでとこれから』
  日 時:2013年7月2日(火)18:30より
  場 所:理工キャンパス62号館1階大会議室
  申 込:不要
  参加費:無料 

吉良さんは、1989年早稲田大学建築学科大学院在学中に、デルフト工科大学へ2年間留学したのち、
1990年、早稲田大学建築学科大学院を修了されました。
1992‐1996年、レム・コールハースのアシスタントをしていたベン・ファン・ベルケル建築事務所
(UN studio)に勤務し、1996年、アムステルダムに建築事務所を設立しています。

その後、1998‐2002年オランダ住宅・国土開発・環境省建築局勤務、
2004‐2010年アムステルダム市美観委員会委員など、オランダで活躍される一方、2010年からは、
神戸芸術工科大学環境建築学科で客員教授をされています。

オランダを主な拠点に活躍する吉良さんは、16世紀末から幾度も改修が繰り返されてきた
「シーボルトハウス」や19世紀末に建てられた教会の改修を手がけた経験から、
新築の設計を手がける際にも、その建築が将来の改修でいかに「変わる力」を持つことが
できるかを考えるようになったとこと。

今回の講演では、数十年、数百年の間、改修を重ねながら生き生きと使い続けられる建築とは
どのようなものなのか、そこに至るまでの過去「これまで」と「これから」を生きていくクライアントや場所、
近隣との出会いからひとつの建築が生まれるプロセスについてお話しが伺えると思います。

吉良さんは2007年度稲門建築会特別功労賞の受賞者でもあります。

みなさま是非キャンパスに足をお運びください。(6/25 事業委員会)

6/4(火)小出陽子氏(在カンボジア)講演会

今回の講演会は、5/31春の大会で稲門建築会特別功労賞を受賞のため
カンボジアから来日中の小出陽子さんをお招きしての開催です。

  テーマ:カンボジアでの建築活動と『学校建設プロジェクト』
  日 時:2013年6月4日(火)18:30より
  場 所:理工キャンパス62号館1階大会議室
  申 込:不要
  参加費:無料 

小出さんは、大学院で日本建築史を学ばれた後(院H4卒)、坂倉建築研究
所での実務、早稲田大学中川研究室で日本建築の設計監理、宮内庁での
実務等を多岐にわたる設計監理の実務を経験されました。

そして、2000年よりカンボジア王国に拠点を移され、UNESCO/JSAプロジェ
クトオフィス 新築工事の設計監理及び現場管理をはじめとし、カンボジ
アで室の高い設計活動をされ、作品をつくられています。

他方、カンボジア王国は、内戦の影響により社会資本や教育といった社会
基盤の整備が遅れており、現在ですら全世帯の電気の普及率が35%程度と
言われております。

そのような状況下、小出陽子さんは、遺跡発掘の技術を取得した現地の方
々が、なかなかその技術を生かした仕事で生計をたてられないことから、
人材養成支援機構を運営され、現地の方々の面倒をみながら、アンコール
・トムをはじめとする多数の遺跡発掘に対してバックアップを実行されて
きました。

さらに、現地でのNGOの活動では、集落に道路を整備し、住民の生活レベ
ルの向上に尽力され、学校の建設等にもかかわられています。

まだ、四十代の稲門建築会の若手建築家ですが、現地で地道な活動をさ
れている姿は、世界で活躍する卒業生やこれから世界に羽ばたこうとし
ている学生さん達にとって、一つの目標となることと思います。

なかなか伺えないお話が満載だと思います。
みなさま是非キャンパスに足をお運びください。

稲門建築会事業委員会

5/31(金)稲門建築会春の大会開催

会員のみなさまへ

新緑がきらきらと輝いています。今年の春の大会は5/31(金)です。
どうぞお誘いあわせの上、ご参集ください。

             記
2013年 5月31日(金) 
於:理工キャンパス63号館2階04・05会議室
 
■通常総会 17:30~18:15
   2012年度活動報告・収支報告他
   2013年度活動計画・収支予算
   2013年度役員選任
   特別功労賞表彰  
    清水六兵衞氏(苗S54)清水焼八代目
    小出陽子氏(苗H02)建築家/在カンボジア
   ★参加対象:稲門建築会会員のみ

■特別講演 18:15~19:50
   講 師:わたせ せいぞう 氏 /漫画家、イラストレーター
            わたせ氏HP:http://seizo-watase.com/
  テーマ:どんな仕事にも役立つ「クリエイトする力」
   ★参加対象:稲門建築会会員及び会員家族


■懇親会 19:55~21:00 於:63号館「馬車道」
参加費:5,000円/人(会員及び会員家族)
     1,000円/人(学生)

■出欠・・・出欠(委任状)表は先日お送りしたニュース95号に同封のハガキ
      でご連絡いただくか、事務局へメールをお願いいたします。
      宛先 toumonji@poppy.ocn.ne.jp
  記載事項  氏名、卒年(会員番号)
              総会  出席・欠席
              講演会 出席・欠席
              懇親会 出席・欠席