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稲門建築会の活動

ご参加には 【稲門建築会年会費もしくは学生会費の納入が必要】です。
詳細は確定次第、掲載していきます。

1 月19 日(火)尾島俊雄氏 稲門建築ライブラリー制作記念懇談会

1 月19 日(火) 18:30 ~ 20:30
早稲田大学西早稲田キャンパス55 号館N 棟1 階大会議室
※申込不要・入場無料

第1 部・ 尾島俊雄氏 講演会「 これからの東京を支えるインフラストラクチャー」( 1 時間程度 )
第2 部・ 広域環境論 課題講評会「 未来都市 2050 年の都市と暮らし」( 1 時間程度 )

早稲田を卒業した建築家や建築技術者の作品・図面等の資料をA2 版に編集した「稲門建築ライブラリー」。
今回は早稲田大学名誉教授 尾島俊雄先生のライブラリーが完成しました。この制作を記念して、尾島俊雄先生による講演会、ならびに
建築学科3 年生の授業「広域環境論」にて出題された課題「 未来都市 2050 年の都市と暮らし」優秀提案の講評会を開催します。

課題内容:「未来都市 2050 年の都市と暮らし」
2050 年の都市像をA3 ケント紙に描きなさい。都市像には、理想の都市空間像や生活像、社会像、それを支える新しいインフラを
盛り込んでください。

11/25(水) 高橋庸文(座二郎)さん功労賞受賞記念講演会のご報告

 稲門建築会の第18回特別功労賞奨励賞を受賞された「地下鉄漫画家、座二郎」として知られる高橋庸文(苗H10)さんによる記念講演会が西早稲田キャンパス63号館203会議室にて行われました。当日は、建築学科以外の学生、多くのOBなど総勢31名が出席されました。

 座二郎さんは大学院修了後、建設会社に就職しますが、単なるサラリーマンではない「何者か」になりたいという思いを持ち、約10年前から通勤時の地下鉄車内での漫画制作を続けられています。特にご自身の興味や人生を歩むなかで変わりゆく周辺の環境などを漫画や絵本などに取り入れて、前向きなメッセージのこもった作品を作られ、文化庁メディア芸術祭推薦作品への選出をはじめ、各種の賞を受けていらっしゃいます。
 また高橋さんは、設計の仕事、通勤漫画家に加えて、本学建築学科における名物授業と呼ばれる「設計演習」の非常勤講師の顔もお持ちです。高橋さんご自身が早稲田大学に在籍中、設計演習の授業に衝撃を受け、創作活動にのめり込むようになったそうですが、反対に課題設定をする側の立場では、これまでの自分自身の作品や作品作りの姿勢を分析することができ、良い経験になったそうです。

 講演のなかであった「30分の通勤時間でも1年やれば相当な時間になる」というお話からは継続することの大切さを、また「才能は持って生まれるものではない、周辺に落ちているものを拾っては試し続ける」というお言葉からは、常にいろいろな可能性に挑戦し、努力し続けることの大事さを、教えていただきました。

(稲門建築会事業委員会学生理事 藤井真麻)

12月4日(金) 斎藤浩章さん講演会のご報告

12月4日(金)、西早稲田キャンパス62号館大教室にて、『デジタルデザインが拓く未来』と題し、日建設計DDL(デジタル・デザイン・ラボ)の斎藤浩章さんによる講演会が行われました。参加者は80人を超え、立ち見もでるほどの盛況ぶりでした。また、学生の参加も50人を超え、デジタルデザインに対する関心の高さがうかがえました。

斎藤さんは、大学の建築学科卒業後、専門学校で3Dモデリングを学び、隈研吾建築都市設計事務所、日建設計で3D担当として勤務されてきた経歴をお持ちです。講演会では隈事務所、そして現在勤務されている日建設計で携わってこられた作品とご自身の仕事の内容、それに対する理念を語っていただきました。

前半の隈事務所時代の作品では、浅草文化観光センターや太宰府スターバックスなど有名な建築が登場し、興味深くお話を聞けました。コンペでのプレゼンボードを作成する際に、模型でコンセプトを伝え、3Dでリアルなイメージを描写するという表現方法の使い分けは、非常に勉強になりました。また、3Dソフトウェアのライノセラスと関連ソフトのグラスホッパーの使用によってそれまで3人掛かりで行っていた作業が1人でできるようになったと聞き、3Dソフト自体の進歩が実務における効率化を進めていることを実感しました。実際のソフト操作を記録した動画からは、実際に模型を作っていたのでは検討できないような形状のスタディが行われており、3Dの利便性がとてもよくわかりました。とはいっても、ただコンピュータにデザインを丸投げするのではなく、設計者と共にひとつひとつのパラメータを吟味し、コントロールし、検討を重ねられており、そのスタイルに共感を覚えました。

中盤から後半にかけては日建設計で携わっておられた作品と、斎藤さんが3Dの中でも特に得意とされているモデリングについてのお話をしていただきました。スタジアムの設計では、プラン形状の変更に伴う設置可能な座席数の変化を、即座に正確に数えられるプログラムを作成したり、座席からの見え方を検討できるようにしたりと、従来検討に膨大な時間がかかった作業を自動チェックできるようにしてしまう斎藤さんのプログラム力に、ただただ感心させられました。また、3Dに馴染んでいない設計者とも一緒に思考を深めていけるよう、2Dのドローイング操作で3Dスタディができるライノセラスの強みを生かして設計者の検討を即し、3Dに対する敷居を低くしていこうという試みに感銘を受けました。

 デジタルデザインと聞くと3Dを駆使してかっこいい形状を作り出していくというイメージがあり、講演会に参加する以前は、斎藤さんはいわゆる「デザイナー」の一人であると認識していました。しかし、斎藤さんは従来は発想・施工が難しかった形状の実現、そして作業の効率化を行いたいという思いのもとで設計者と協働して仕事をされており、「自分自身を設計者、デザイナーとは思っていない」という言葉が非常に印象的でした。
 私自身デジタルが得意ではなく、これまでずっと敬遠していた部分がありました。しかしこの講演会を聞いて、将来仕事で3Dに触れなければならなくなったとき、しっかりと向き合える気がしています。

貴重なお話をしてくださった斎藤浩章さん、そして参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。

(稲門建築会事業委員会学生委員 土岡真大)

12/4(金) 斎藤浩章氏講演会のお知らせ

2015年度 稲門建築会第3回講演会
「デジタルデザインが拓く未来」

開催日時:2015年 12月4日(金) 18:30~
場 所:理工キャンパス62号館大会議室
申込不要・入場無料
講 師:斎藤浩章氏( 元隈研吾事務所、現日建設計在籍)

講演概要:
大学卒業後、専門学校で3Dモデリングを学び、隈事務所と日建設計にて3DCG担当者として100を越えるプロジェクトに携わってきた斎藤浩章さん。隈事務所では、3D技術によって、模型では難しいプレゼン表現や細部の検討を行ってきました。現在、日建設計では、複雑な形状を持つ建築の設計効率化を図っています。隈事務所と日建設計でのこれまでの経験から、3Dモデリングを用いてのデザイン手法のこれからのあり方を語っていただきます。

功労賞 受賞記念講演会 座二郎

『通勤する作家のススメ』 高橋庸文(座二郎)
~稲門建築会特別功労賞 受賞記念講演会~

日時:11月25日(水) 18:30~20:30
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス63号館2階03会議室
申込:不要
参加費:会員(OB・学生) 無料

・・・ついに登場、座二郎の独自の世界の背景を探る!!
「地下鉄漫画家、座二郎」として知られ、このたび稲門建築会の第18回特別功労賞を受賞された高橋庸文(苗H10)さんの記念講演会を開催します。

文化庁メディア芸術祭推薦作品に選ばれた「RAPID COMMUTER UNDERGROUND」に代表される高橋さんの作品は、自らの現実と仮想とを自由に飛び回り、地下鉄車両内の自らの姿を作品の対象とするメタフィクショナルな独自の表現がなされています。

建設会社の設計部門にて日々精力的に業務に就かれる一方で、通勤時の地下鉄車内を自らの創作の場として漫画制作を続けられている高橋さんに、その表現活動に至った経緯や制作の裏話など、全てを語って頂きます。

稲門建築会事業委員会

11/8(日) 象設計集団 樋口裕康さん公開懇談会のご報告

 稲門建築ライブラリー第22輯「象設計集団」の完成を記念し、創設者の御一人である樋口裕康さんによる公開懇談会が、去る11月8日に行われました。理工展の開催により、多くの受験生や学生で理工キャンパスが賑わう中、57号館建築スタジオも、早稲田建築のOBや学部生・院生など多くの参加者で大盛況でした。第一部は樋口さんによるご講演、第二部は樋口さんと、みやしろ市民ガイドクラブの手島亙さんと元宮代町役場の田沼繁雄さん、稲門建築会学生委員の陶山さん合計4名による、くつろいだ雰囲気の対談形式で行われました。

第一部では建築をつくる時の考え方や物事全般への考えについてお話してくださいました。樋口さんの建築の作り方は、方法論からではなく、「まず場所から方法を発見する」というものでした。そのため、フィールドワークは得意技であり、「とにかく敷地の周辺をくまなく歩いて調査する」というスタンスで設計に取り組んでいるそうです。
印象的だったのは、『空間というのは実はテーブル1個できまる。その暮らしにおいて何が中心か?それがお茶の間の中のテーブルだったり、みかんだったりする。』という言葉です。
「今も建築の原点は『家』だと思うが、昔は季節や恋、喧嘩、草花、TVニュース、日常のとりとめもない会話など、いろいろなものが家の中に出入りしていた。映画の『寅さん』の寅屋の茶の間がまさにそれだが、今はそんな様々な豊かな世界が『家』から消えつつある」こうした空間を生き生きとさせる営みこそ、大事にしていこうという思いが伝わってきました。

第二部では埼玉県宮代町の進修館や笠原小学校についてお話いただきました。みやしろのお酒もふるまわれ、和やかな雰囲気になりました。
進修館では、隣接する古い庁舎を取り壊したとき、その敷地の使い方を町民みんなで考え、何も建てずに、進修館にもともとあった半円の庭を拡張して円形の大きな庭にしています。その庭の広い芝生スペースが結婚式会場として利用され、町外の人の結婚式を宮代町の人が集まって祝うなどしており、小さな円から大きな人の円になっていくような、そんな力を持った建築です。「建物はなくなってしまうから、市民レベルで盛り上げていかないといけない。」という手島さんの思いと「建物を建てて、設計者がその場を離れてから生きてくる建物を建てたい。」という樋口さんの思いが合体した、町のみんなの建築、そのような本当の意味での公共建築であると感じました。
また、小学校の方も、校舎の中にお年寄りが集まるサロンや知的障害者の方が集まる場所を取り入れることを、小学校や町みんなで提案していき実現しており、他の自治体からも見学に来られているそうです。そういうことが今失われつつある豊かな世界を取り戻していくことにつながるのだと思いました。
「その建物が生き生きと動いていくように。建物は作るのではなく作っていくもの。」という樋口さんの芯が終始感じられる会でした。
貴重なお話をしてくださった樋口さん、手島さん、田沼さん、そしてお足元の悪いなかご来場してくださいました参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。

(稲門建築会事業委員会学生委員 藤井真麻)

10 /19 (月) 湯原彰一さん講演会のご報告

10月19日、理工キャンパスにて、『インドの建築工房ではたらくこと―スタジオ・ムンバイ』と題し、
スタジオ・ムンバイの元スタッフである湯原彰一さんによる講演会が行われました。
参加者は35人、アットホームな雰囲気で、終始笑いに包まれた会でした。

今回は、今までの講演会のなかでも珍しく、31歳という若さでご登壇していただきました。湯原さんは、自分では予想もできないことが起きるドキドキ感を体験してみたいと思い、大学院を卒業してすぐにスタジオ・ムンバイへ飛び込んだそうです。講演では初めに、毎日がそのような新鮮な出来事の連続であるスタジオ・ムンバイでの生活や働き方をお話ししていただき、次にスタジオ・ムンバイの主な作品の紹介やものづくりに対する理念を語っていただきました。

 スタジオ・ムンバイでは、建築家と大工がプロジェクトごとに「ワークショップ」と呼ばれるチームをつくり、同じ敷地内で仕事をするのが基本になっています。晴れの日はモックアップや模型の製作作業をヤシの木が生い茂る庭で行い、建築家たちが打ち合わせをする際は日本で行われたTOTOギャラリー・間の展覧会検討用に作った会場の1/1模型(!)内で行うそうで、室内写真にはMacも写っており、手作りと現代技術を融合して仕事をしている様子が伝わってきました。

 今までの代表的な作品には、コッパー・ハウスⅡやパルミラの住宅など、数々の個人邸がありますが、全て高所得者の別荘として、スタジオ・ムンバイの付近に作られた家だそうです。年に1・2回しか使用されないために、ほとんど雨季の心配をせずに済み、風通しが良く開放的な作りになっています。時間の制約もあまり無く、素材やディテールにとてもこだわって作ることができ、コッパー・ハウスⅡはなんと7年もかけたそうです。驚いたのはそれだけではなく、スタジオ・ムンバイの作品では全てが手作りで、家具ばかりかティッシュケースまでもが手作りだそうです。

最近では様々な展覧会でのインスタレーションや、テキスタルデザイナー・真木千秋さんの現地工房も手がけています。展覧会の説明では、東京の「夏の家」やミラノで予定されていたもののお話をしてくださいましたが、インドの生活が建築風景を通してそのまま表現されていたり、インドの風景がスタジオ・ムンバイの視点で再構築されていたりし、インドという国がものづくりを通してとても面白く表現されていると感じました。
真木千秋さんは初の日本人個人クライアントですが、インドで伝統的な手紡ぎ・手織りにこだわってテキスタルを制作しており、その手作りへの理念がスタジオ・ムンバイのリーダーであるビジョイ・ジェインさんと共鳴し合い、依頼されたそうです。湯原さんは、主に工房のファサードのデザインを担当しており、レンガの積み方を変えることで、入る光の変化をスタディーされていました。その模型を作成する際も、1/15のレンガを1万個近く焼き、一つ一つ塗料を塗り、積んで作っていったそうです。その塗料というのも、真木さんの工房の近くの河原の石の色に目をつけたビジョイさんが、石を砕いて粉にして塗料にすることを指示したそうで、石からできた塗料のたくさんの色見本をスタディーするところから始まったそうです。

そんなスタジオ・ムンバイでの生活のなか、湯原さんが日本に持ち帰ったことは、ビジョイさんから学んだ「ものを見る目」だそうです。「インド式の時間をかけたものづくりのやり方を100%日本に持ち込むのは難しいと思っているが、ビジョイさんが町を移動しながら、日常風景から美しいものや面白いものを見出す鋭い「審美眼」を学び、ものを見る目を磨くことが出来た」と語っていただきました。

ほとんどのものが工業化されている今だからこそ、手作りのありがたさを感じます。全ては難しいにしろ、日本でも手作りと現代技術を融合させたものづくりで、これからの建築や生活空間をつくっていきたいものです。
貴重なお話をしてくださった湯原彰一さん、そして参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。

(稲門建築会事業委員会学生委員 藤井真麻)

11月7日~8日 理工展企画・稲門建築ライブラリー一般公開のご案内

稲門建築会事業委員学生委員理工展企画
『建築家たちの手跡 ~A2版図面・作品集「稲門建築ライブラリー」一般公開 ~』
11月7日 10:00~17:00、11月8日 10:00~16:00 理工展にて
@早稲田大学西早稲田キャンパス 54号館101教室

昨年好評だったことを踏まえ、今年も普段は保存のため非公開にしている、早稲田を卒業した建築家たちのA2版図面・作品集「稲門建築ライブラリー」をこの理工展の期間のみで一般公開しています。ぜひ直接、原寸大の図面に触れていただければと思います。

今年は昨年に加えて、沖縄や北海道で主に活躍された建築家集団、象設計集団のライブラリーが追加されます。
11月8日には象設計集団のライブラリー完成記念として、樋口裕康氏を囲んだライブラリー公開懇談会を開催いたします。樋口氏による講演ののち、宮代町の方々と共に、象の代表作の一つである宮代町進修館や笠原小学校と地域の方たちのかかわり合いについて語っていただきます。ぜひ、こちらの方にもお立ち寄り頂ければと思います。

11月8日(日) 象設計集団・樋口裕康氏 稲門建築ライブラリー公開懇談会のご案内

『ライブラリー公開懇談会 象設計集団 樋口裕康氏』
11月8日 14:00~16:00
@早稲田大学西早稲田キャンパス 57号館 地下スタジオ
ゲスト:みやしろ市民ガイドクラブ 手島亙氏 元宮代町役場 田沼繁雄氏

早稲田を卒業した建築家たちのA2版の作品・図集、「稲門建築ライブラリー」。今秋は21組目となる象設計集団のライブラリーが完成しました。完成を記念して、象設計集団の樋口裕康氏を囲む公開懇談会を開きます。
第一部は樋口裕康氏の講演会、第二部では宮代町の方々と共に、象の代表作の一つである宮代町進修館・笠原小学校と地域の方とのこれまでの関わり合いについて語っていただきます。

「交流の夕べ」開催(稲門建築会近畿支部)

近畿支部定例の「交流の夕べ」を開催します。

主 催 : 稲門建築近畿支部
日 時 : 2015年11月2日(月) (17:30~19:00)
場 所 : 大阪倶楽部 3階「1号会議室」(大阪市中央区今橋4-4-11)

■トークセッション「早稲田・関西・新世代」

稲門の若手(平成卒業)で近畿の大学で建築を教えていただいている建築家に集まっていただき、新しい息吹を発表していただきます。稲門建築会近畿支部の若返りも目指します。
・ゲスト:芦澤竜一(苗H6)、白井宏昌(苗H6)、川嶋貫介(苗H9)、光嶋裕介(苗H14)
・聞き手:倉方俊輔(苗H6)

11/7(土)早稲田建築合同クラス会開催!

11/7(土)「建築展・理工展」と同日開催です!
学生の建築展企画や学科主催の製図作品展示などもご覧いただけます。

今年のクラス会は、講演会と懇親会に加えて、新たな試みとして、原画展と見学会、ライブ演奏と大鍋料理を盛り込み、イベントの楽しみを倍増させました。

○場所:早稲田大学西早稲田(理工)キャンパス(東京都新宿区大久保3-4-1)
○日時:2015年11月7日(土)午後

『いま、ユートピアを考える一日』をテーマに、現代の根底から変わりつつある社会に対して、早稲田が育んできた「フロンティアの気概」と実現を目指す「ユートピアの力」をキーワードとして、この先を展望する一日です。

詳細は合同クラス会ブログをご覧ください。
http://tomonarch.exblog.jp/

フライヤーは 【こちらからダウンロード】できます。

10 /19 (月) 湯原彰一さん講演会のご案内

2015年度 稲門建築会第1回講演会
「インドの建築工房ではたらくこと―スタジオ・ムンバイ」

開催日時:2015年 10月19日(月) 18:30~
場 所:理工キャンパス62号館大会議室
申込不要・入場無料
講 師:湯原彰一氏( 元スタジオ・ムンバイスタッフ)

講演概要:

今回は、インド西部のムンバイ(旧ボンベイ)にある
世界的に有名な建築工房『アトリエ・ムンバイ』で勤務された
湯原彰一さんに御自身の体験をお話しいただきます。

北九州市立大学卒業後すぐに、建築に対する独特の取り組みで知られる
スタジオ・ムンバイで働かれた湯原さん。
ビジョイ・ジェイン率いるこの建築工房は、建築家と職人が同じ工房に同居しながら
作品作りに取り組む、世界でも例を見ないスタイルで知られています。
インドでのアトリエにおける国際色豊かな共同生活は、日本では考えられないような
新鮮な体験の連続だったようです。

今回は、湯原さんが携わっていた、日本人テキスタイルデザイナー
・真木千秋さんのインドの織物工房計画や、
2012年に東京の国立近代美術館で展示された
『夏の家プロジェクト』などを中心に、
若くして海外で活躍された経験を語っていただきます。

7/15(水) 品川シーズンテラス見学会のご報告

7月15日、今年の2月に竣工した品川シーズンテラスの見学会が行われました。
今回は平日の日中であるにもかかわらず、初めに予定していた30名を大きく上回り、卒業生40名、学生6名の計46名が参加しました。

品川シーズンテラスは、雨天時貯留池の人工地盤の上に作られた建物で、周辺の緑地の整備と共に作られたオフィス/商業ビルです。

見学は2班に分かれて行われました。入口のアトリウムや緑地の設計について詳しいお話を聞いたのち、18階までのぼりオフィスフロアを見学させて頂きました。再び地上階に降りた後は、貸し会議室や地域の方が使用できるアネックス棟の多目的室など、普段訪れても見学できないところを隅々まで案内していただきました。

今回の見学会で特に印象的だったのは、環境への配慮の徹底ぶりです。気温と比較して、夏は冷たく冬は温かい下水の熱を利用した熱供給施設、ミスト・カナルなどの水景施設や庇による温度・光の調節、オフィスフロアの人の体温に反応して作動する照明…など、ここに書ききれないほど細かい部分まで作りこまれていることに感動しました。私自身、普段研究を進めたり建築を見たりする際、環境設備について考えることが少なかったため、その意識を改められました。

最後に、初めから終わりまで丁寧な説明と共に案内して下さった大成建設のみなさまに心よりお礼申し上げます。

(事業委員会学生委員 陶山春菜)

6/5(金) 青木剛さん講演会のご報告

 6月5日(金)、理工キャンパスにて、稲門建築会春の大会が開催されました。特別講演では、『「日本水泳界50年の取り組み」―2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて』というテーマで、日本オリンピック委員会副会長兼専務理事、日本水泳連盟副会長として活躍されている青木剛氏による講演が行われました。参加者はOB48名、学生2名でした。

講演会では、青木氏が指導者として水泳と関わっていく中で、どのような取り組みが行われてきたのか語っていただきました。その中で、選手層を広げることの重要性を強調されていました。
1964年の東京オリンピックで日本水泳陣は惨敗を喫しました。青木氏は、当時アメリカといった強豪国では年間通して泳げるプールがあったのに対し、日本にはそのような設備が整っていなかったことを原因のひとつと考えました。以降、年間を通して泳ぐことのできる環境を整えること、ジュニア世代の活性化が図られたそうです。これらの試みが選手層の拡大につながり、同年代の選手に刺激される機会が増え、選手がさらに成長するという好循環が生まれています。
現在活躍している萩野選手は幼いころからトップを走る珍しい選手ですが、女子の鈴木選手や星選手は大学や高校から力を伸ばした選手だそうです。このような選手の存在に刺激を受け、埋もれていた選手が出てくるのではないかという2020年東京オリンピックへの期待もこめられていました。
とはいえ、現在でも日本の選手層はアメリカの10分の1ほど。今後の水泳界がさらに発展していくため、これからもさらに競技人口の拡大に努めたいと力強く語られていました。

また、北島康介選手と彼を指導した平井コーチとのエピソードも印象的でした。北島選手はアテネオリンピック、北京オリンピックで連続二冠を達成したことで有名ですが、平井コーチはアテネと北京で北島選手のコーチングを変えたそうです。日本人は同じ成功を繰り返そうとして失敗に終わることが多いようですが、平井コーチのコーチングの下で北島選手は偉業を成し遂げました。一度成功したら、その経験を繰り返そうとするのが一般的だと考えていた私にとって、青木氏の「同じ成功を二度繰り返さない」という言葉がとても新鮮に響きました。

講演会の最後には、質疑応答の時間が設けられました。オリンピックで活躍する選手に共通するものは何かという質問に対しては、人とは違う個性を持っていて、ひとつのことに対する集中力の高さ、執着心の強さがあることを挙げられていました。また、指導に当たっては短所に目を向けるのではなく、長所を引き上げることを意識するということも語ってくださいました。このような長年選手と生で接してきたからこそ話すことのできる内容もお聞きすることができ、非常に興味深かったです。

近年の日本水泳界の躍進には目を見張るものがあります。その影では選手の実力はもちろんのこと、青木氏のような選手を成功に導くための指導者や、選手が成長するための環境を整える人の存在が大きな鍵を握っていたということに気づかされました。東京オリンピックでの日本水泳陣の活躍、そして今後の日本水泳界の発展が楽しみです。

貴重なお話をしてくださった青木剛氏、そして参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。

(稲門建築会事業委員 学生委員 土岡真大)

― 稲門建築会 春の大会 ― 2015年度 通常総会

開催日:2015年 6月5日(金) 
場 所:理工キャンパス57号館202教室
 
■通常総会 17:30~18:15
2014年度活動報告・収支報告他
2015年度活動計画・収支予算
2015年度役員選任
特別功労賞表彰  
菅順二氏(苗S54)㈱竹中工務店
高橋庸文氏(苗H10)地下鉄漫画/座二郎
佐藤大氏(苗H12)㈲nendo

■特別講演 18:15~19:25
講 師:青木 剛氏
日本オリンピック委員会副会長兼専務理事
テーマ:「日本水泳界50年の取り組み」
 -2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて

1964年東京オリンピック。水泳競技は日本と世界との差は大きく、その後もオリンピックで活躍できる選手の育成は日本水泳界の大きな課題でした。青木氏は水泳選手の強化を志し、様々な試みを行ってきました。
その長年の努力が、水泳代表監督として望んだシドニーオリンリンピックで4つのメダルを獲得、アテネオリンピックでは8つのメダルを獲得する大きな成果を導きました。
現在日本は世界的に評価される水泳大国です。北島康介選手などのスター選手を排出しながら、その後も次々と若いトップアスリートが育っています。その選手強化の秘密は何か。
青木氏の50年の取り組みを語っていただきます。

■懇親会 19:30~21:00 於:56号館 カフェテリア
参加費:3,000円/人(会員及び会員家族)
      500円/人(学生)

★参加対象:稲門建築会会員及び会員家族 

3/21(土) 新宿東宝ビル見学会のご報告

3/21(土) 新宿東宝ビル見学会のご報告

3月21日、今週末竣工予定の新宿東宝ビルの見学会がおこなわれました。今回は卒業生44名、学生9名の計53名が参加しました。歌舞伎町の真ん中から建物が立ち上がっていく姿を見て、見学することを楽しみにしておられた方も多くいらっしゃったのではないかと思います。

 見学会では、ホテルの客室、映画館、8階屋外テラス内ゴジラ頭部、ホテルロビー、1階の商業施設など、一通り回らせていただきました。
歌舞伎町の正面から迎えるゴジラの頭、ポスターや貴重なレプリカに囲まれたゴジラルームなど、ゴジラのコンセプトが色濃く出た建物という印象を受けました。

 歌舞伎町は私自身にとっても大変興味をひかれる場所で、中低層の建物が立ち並ぶ、妖しげな雰囲気に独特の魅力を感じていました。これから幅広い人々に向けた当見学建物ができることで歌舞伎町はどう変わっていくのか、なんとなくそわそわさせられる気持ちです。

 最後に、ご案内頂いた竹中工務店のみなさまに心よりお礼申し上げます。

(事業委員会学生委員 陶山春菜)

2/21(土) としまエコミューゼタウン(南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業)見学会のご報告

2/21(土) としまエコミューゼタウン(南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業)見学会のご報告

2月21日、今月初めに竣工した、としまエコミューゼタウンの見学会が行われました。
 今回は参加人数の限られた見学会となりましたが、学生7名、OB22名の計29名が参加しました。

 当日は本建物を象徴する庁舎部の吹き抜け空間(エコヴォイド)や屋上庭園(エコミューゼ)などの共用部を中心に見学させて頂きました。
 緑に溢れた外観が印象的な本建物ですが、建物内もエコヴォイドによって光が多く採られており、明るく居心地の良い、新しいかたちの庁舎であるという印象を受けました。

 最後に、建物コンセプトや工事概要の説明と、建物内の案内をして頂きました日本設計、大成建設のみなさまに心よりお礼申し上げます。

(事業委員会学生委員 陶山春菜)

12 月15日(月) 2014年度シンポジウム企画『「早稲田建築」の覚醒 パート2』のご報告

12月15日、理工キャンパスにて、『「早稲田建築」の覚醒パート2』と題し、パート1と同様に中川武氏進行の、吉村靖孝氏、海老原靖子氏、光嶋裕介氏によるシンポジウムが行われました。参加者は学生27人、OB・OG17人でした。

今回は、前回の議論を踏まえ、パート1の世代よりさらに若い世代、また今建築家として増えつつある女性からの視点も加えてお話、議論を進めていただきました。世代が変わればその時代背景や状況も変わり、価値観も変わります。その中で早稲田建築というカテゴリーは意味を持つのか、持たないのか。

前半にパネリスト3者の講演、後半に中川先生進行のディスカッションが行われました。

吉村氏はご自身の作品の中からNowhere but SajimaやC.C.House、House Makerと「アプリの家」などを紹介されました。その中で、建築主の会社立ち上げから携わること、建築の著作権を一部解放して図面を共有することに取り組んでいることのお話がありました。アプリの家は、画面のなかで部材を移動・素材感など選択してユーザーが自分でつくりたい家のイメージを作ることができるアプリケーションを使ったプロジェクトです。これにより、建築家が関わる領域を小さく、完成形にユーザーがかかわる領域をできるだけ大きくしているそうです。
これらのお話を通して、吉村先生は「非覚醒の時代」ということを強調されました。

 海老原氏は入江研究室の一期生で久米設計に所属しています。海老原氏は多くの人が訪れる建築を設計したいと思い大手設計事務所に就職したそうです。海老原氏が主に関わった建物として雲仙岳災害記念館、赤坂サカス、理工キャンパス63号館、早稲田本部キャンパス3号館がありますが、すべてが多くの人に使われるものであり、それぞれどのようにして人々が使うか、何を多くの対象者に伝えたいのかを明確にして設計されていました。
また、他の2人の方に対して海老原氏は集団で設計していますが、自分の名前が出ないことにもどかしさは感じていないそうで、「自分を理解してもらえるような環境をつくれば自分らしさは出せる」と力強く語っておられました。

 光嶋氏は石山研究室出身で、現在個人で設計されています。修士2年間を石山先生の自宅で過ごし、勉強したそうです。主な作品のひとつである内田樹自邸では、家のスペースの他に寺子屋のような会議スペースや道場が1階部分にあり、プライベート・セミパブリック・パブリックに分けられています。道場の畳をめくると能の舞台になるしかけがあり、そこではかるたや書道など、設計時に意図しなかった使われ方もしており、臨機応変に使う人によって場を作り変えることができているそうです。このほかにもプロジェクトに関わっていくなかで関係者に依頼された個人邸などたくさんの作品を作られていますが、仕事はそういった普段の周りの人とのかかわりの中で生まれていくそうです。都市全体として、人間の生活として建築を考えたとき、どうひとつのものとしていくか。
「建築家はものごとを上から俯瞰する神的視点でありながら、自分自身も社会のプレイヤーでなければならない」、「両義性」が必要であるとおっしゃっていたことが大変印象的でした。

早稲田建築を分析する際に、現在比較対象としてわかりやすいのは東工大ではないかと吉村氏はディスカッションの冒頭で話されました。ドローイングにおいて東工大は(図面を)立体的に見せる影がつかず工学的であり、アクティビティの表現もそれぞれの行為そのものに焦点をあてている、それに対して早稲田はドローイング全体に影をつけ、時間がわかり、材料や質感、人の気配や空気感までも描いている、と。これはたしかに学生の作品の中でも見られる早稲田建築の特徴です。また中川先生はパネリスト3者の取り組みに対して、「三者三様ではあるが、三者ともとても強い『個』として集団を動かしている」とまとめておられました。
それは私個人としてはとても納得のできることで、早稲田建築の「空気をも表現してしまう程の繊細な感覚」が、実体として社会と結びつき、さまざまなものを動かしているのではないか。時代の流れの中で変わってきた価値観はいま、個が個として表れるよりも、都市や集団、亜周辺といったものと関わりながら表れてくる早稲田建築になっているのではないか、と感じました。

難しい議論でしたが、それぞれの先生の一番強い主張には何か、今の早稲田建築を語るヒントになるものが潜んでいるように思います。今回会場にいらっしゃることができなかった皆様も一度、早稲田建築というものを考えてみてはいかがでしょうか。
貴重なお話をしてくださった中川氏、吉村氏、海老原氏、光嶋氏、そして参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。

(稲門建築会事業委員 学生委員 藤井真麻)

12/13 (土) 実践学園自由学習館 見学会のご報告

12/13 (土) 実践学園自由学習館 見学会のご報告

12月13日午後12時30分より、実践学園自由学習館の見学会が行われました。参加者は学生15名、OB48名、合わせて63名でした。前半にひな壇状のホールで八木佐千子氏によるレクチャーがあり、その後館内を見学させていただきました。
レクチャーでは、「学校を住まいに、教室をまちに」という自由学習館設計のコンセプトから始まり、それに基づきどんなことを工夫されたか、またどのように苦難を乗り越えたかなど、各専門の先生からのエピソードを交えてお話していただきました。

 実践学園の校舎が中野区の閑静な住宅街の一角にコンパクトにまとまっていますが、自由学習館はその飛び地にあり小さな公園に隣接しています。レクチャーの中で、緑の見える環境と4層吹抜けにこだわったとお聞きしました。お話の通り、開口の位置の工夫により館内のどこにいても外の木々の緑が目に入り、葉が反射する光を感じられるようになっていて、建築内部の地下から3階までの4層吹抜けと空間が連動し非常に開放的でした。都心の小さな敷地ですが、そこにある自然―緑から始まり空、光、風―、また人の声や気配までも最大限に生かし、空間に取り込んでいることがこの建築の核であると思いました。
そのような空間に漂うものを感じながら椅子に腰掛け空間にとどまってみると、非常に落ち着いた気持ちになりました。見上げてみると、天井には照明が無く、やわらかな光が当たっています。屋根は周囲の住宅との関係を考え中心に向かって高く傾斜を組み合わせたような形ですが、この屋根の形を生かし、天井に下から照明をあてて灯りとしていることが、自由学習館全体を包み込む空間性を与えていました。

この建築は、設計に古谷教授、八木氏、構造設計に新谷教授、設備設計に高間氏、竣工後のアドバイザーとして田辺教授と、早稲田出身の先生方の力が結集したものです。学生の視点から見ると、早稲田建築のグループ課題においての各自の役割がプロになっても続いていき、個々の専門性が向上するにつれできるものも素晴らしいものになるのだと感じさせてくれるものでした。
また、実践学園には元々コミュニケーションデザインという授業があり、その授業のなかで自由学習館をどのように使いたいかというワークショップを行ったそうです。これは単に皆で決めるというだけではなく、建築が竣工して使われ始めたとき皆に愛されるようにするためと八木氏はおっしゃっていました。実際に現在も生徒に愛されているようで、土曜日にもかかわらずたくさんの生徒が勉強していました。土日の開館にあたり、実践学園の卒業生がチューターとして実践学園に関わり続けていることも、この建築の力であると感じます。

 
外から色々なものを取り込んで、内部で隔たりをつくらず全体を包み込む、まるで家庭のリビングにいるような安心感はこのようなことから生まれているのだと、深く理解することがきました。

 今回この自由学習館を見学させていただき、また、設計に携わった先生方に丁寧に解説していただいたことで、会場に足を運んでくださった会員の皆様にとっても有意義な時間になったと思います。貴重な機会をくださった古谷教授、八木氏、NASCAの皆様、そして参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。


(事業委員会学生委員 藤井真麻)