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井上宇市・設備設計資料展示/国立近現代建築資料館

2013.05.15up

国立近現代建築資料館・開館記念特別展に、井上宇市・設備設計資料が展示─稲門建築会会員3人へのインタビュー映像も─


6月14日(金)まで、4月に開設された国立近現代建築資料館で、特別展示

「建築資料にみる東京オリンピック1964年国立代々木競技場から2020年新国立競技場へ」

が開催され、1964年東京オリンピックで建てられた国立代々木競技場と、最近、国際コンペが行われた新国立競技場の資料が展示されています。
 代々木競技場の展示では、丹下健三による基本設計から実施に至る各段階の設計資料だけでなく、構造設計(坪井善勝)、設備設計(井上宇市)の内容、施工者の清水建設、大林組による建設途中の資料等も展示され、この建築につぎこまれた広範囲の高度な技術と創意の一端を窺い知ることができそうです。さらに、当時、意匠・構造・設備の設計スタッフとして設計の最前線を担っていた室橋正太郎、尾島俊雄、佐藤光男他の方々のインタビュー映像も展示されていますが、必見です。インタビュー先は、5人中3人が稲門建築会会員という充実ぶりです。
ところで、稲門建築会では、2008年に稲門建築ライブラリーの一環として、代々木競技場など、井上宇市先生の設備設計の代表作の設計資料を編集しましたが、この特別展示では、この時に設立した井上宇市設備設計デジタルアーカイブも、設計資料の重要なアーカイブとして紹介されています。
なお、国立近現代建築資料館は、これまで調査不十分のまま散逸したり海外に流出していた日本の近現代建築の設計資料を収集すべく、今年4月に発足した国立機関です。旧岩崎邸(コンドル設計・重要文化財)敷地から入るようになっており、旧岩崎邸を見学(入館料400円)すると、そのまま、資料館に入れます。また、資料館のみ見学の場合は、予約すれば無料で見学することができます。詳しくは、国立近現代建築資料館のHP
www.bunka.go.jp/bijutsukan_hakubutsukan/shiryokan/‎
をご覧下さい。(文中・敬称略)