TOP 稲門建築会の活動

稲門建築会の活動

ご参加には 【稲門建築会年会費もしくは学生会費の納入が必要】です。
詳細は確定次第、掲載していきます。

6/2(金) 稲門建築会 春の大会 野老朝雄氏 特別講演のお知らせ

稲門建築会 春の大会 特別講演
野老朝雄 [個と群]
2017年6月2日(金) 18:15~ 西早稲田キャンパス63号館202教室

今年の特別講演は、美術、建築、デザインの境界領域で活躍を続けられている野老朝雄(ところあさお)氏の登場です。野老氏は、1969年東京生まれ。設計事務所を主宰されたご両親の影響で、幼少期より建築に親しみ、ロンドンのAAスクール等で建築を学ばれた後、江頭慎氏の制作助手を経て、現在アーティストとして活躍されています。
これまでに、ファッション、インスタレーション、ロゴマークの制作等、様々な実践をされ、2001年9.11テロ以降は「繋げる事」をテーマに制作を開始。定規とコンパスで描ける単純な幾何学を用いた紋様や、同様の原理を応用した立体物の制作を行っています。
今回の講演では、「個」と「群」、そしてその拠り所となる「律」の存在について、野老氏の実作の数々を通して、触れて頂きたく思います。
皆さま、お誘いあってぜひ特別講演にお越しください。

主な作品
2012 「工学院大学125周年記念総合教育棟」のためのファサードパターン制作(東京)
2015 BAO BAO ISSEY MIYAKEにアートワーク提供
2016 東京オリンピック、パラリンピックエンブレム
2017 「文京区シンボルマーク」制作(文京区)
「大手町パークビルディング」のための屋外彫刻作品
「TOWER OF CONNECT」制作(東京)

3/12(土) 早稲田大学早稲田キャンパス 3号館・11号館見学会のご報告

3月12日、2014年竣工の早稲田大学早稲田キャンパス3号館、2009年竣工の同11号館の見学会がおこなわれました。

今回は雨天にも関わらず卒業生 、学生合わせて29名が参加しました。時の移り変わりにより、変化しつづけるキャンパスの姿を見に、見学会を楽しみにしていらっしゃった方も多かったと思います。



3号館の見学では、保存された旧校舎をファサードとしたエントランス、旧中庭部分のヴォイドをそのまま残したようなアトリウム、保存部分とその上につながる高層部分とのジョイント、それぞれの内部空間、地下の図書館などを一通り解説して頂きました。

再利用されたものと新しく焼かれたものが入り交じった「甍」屋根や、旧中庭のヴォイドがそのまま残されたようなアトリウムには、歴史あるキャンパスのかつての風景が感じられました.  



11号館では、再現されたレンガ仕上げのファサード、旧校舎から保存転用された入り口の門や、大量の学生の流れを捌くための導線計画などを、丁寧に解説して頂きながら回りました。



どちらの計画におきましても、古き良き旧校舎の風景を残しながら新しい教育の求めるかたちが実現されており、時代の変遷に対する大学の姿勢が伺えるようでした。 これまでの時代を生きられたキャンパスの姿と、これからのキャンパスライフの未来像が交わっているような校舎は、いまを生きる学生の目にどう映っているのでしょうか。

さいごに、ご丁寧にご案内頂いた久米設計、山下設計のみなさまに心よりお礼申し上げます。



(学生委員 津島英征)