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『わたしの北九州~近代建築発祥の地に刻まれた近現代建築の軌跡を訪ねて』/ 動画

2020.07.07up

2020年度に北九州産業技術保存継承センターの調査研究として、自ら企画構成して、『北九州における近現代建築の地域資源としての意味と評価』、『北九州における近現代建築の地域資源としての見える化』という都市変遷と近現代建築との関係性についての調査報告を行い、同時に、成果を市民がわかりやすく理解してもらうために動画『わたしの北九州~近代建築発祥の地に刻まれた近現代建築の軌跡を訪ねて』を監修、制作いたしました(以下が各言語のYoutubeアドレスです)。

日本語版:https://www.youtube.com/watch?v=G4czkLVcy4A&t=1106s
英語版:https://www.youtube.com/watch?v=xOmipnc6Crc&list=RDCMUCapIAZ1HMapqzNgjC6RKBVA&index=2
中国語版:https://www.youtube.com/watch?v=kVG5fShoXZs&t=21s
韓国語版:https://www.youtube.com/watch?v=6CD7vXr6qbo&t=613s

北九州は、官営八幡製鉄所の誘致により、急激に発展し、戦災後も更に高度成長を支えながら、軍都から平和のまちに急激に変化した都市で、そこには人とまちとの間に無数の物語がかつて存在したはずです。
今回の調査ではその物語を掘り起こしながら、その中から、人とまちと建築との関係性として最も重要と思われるエピソードを抽出し、その生き証人として今も残る建築物にスポットを当て、その意味と価値、そしてそれらを今後、どのように市民のための地域資源として見える化するべきかについて論じています。
特に、稲門の大先輩である村野藤吾先生や池原義郎先生をはじめ、辰野金吾、アントニン・レイモンド、清家清、磯崎新、ジョンジャーディーなどの建築家や彼らの作品がどのような社会状況下においてどのような思いで創造されていったのかについて考察すると共に、北九州という福岡とは異なる地域風土の特徴と課題、その可能性とは何かについてあらためて分析しています。
動画は、市民目線で建築専門家向けてではございませんが、是非、ご覧いただきまして忌憚のないご意見を頂戴いただけますと幸いです。

国立大学法人九州工業大学大学院 建築デザイン研究室教授 佐久間治
(1985年3月安東勝男研院卒)

■旧門司駅、旧門司港ホテル他、門司港レトロ事業全景 ↓

■九州工業大学記念講堂(清家清)↓

■北九州市中央図書館(磯崎新)小倉城、北九州リバーウォーク(ジョンジャーディー)を望む ↓