8/26(土)ジューテック本社ビル見学会+シンポジウム
「シン・木質構造」-高層木造を考える-
公共建築物等木材利用促進法(2010年)が制定され12年をむかえる。
木質系の中高層建物(6階建て以上・混構造含)は2022.4月段階で14棟と、スタート地点に立ったところである。
歴史的には戦後~1980年代までは「失われた非住宅の20年」とも言われ、RCや鉄骨造などの材料技術が進歩した時期を経て、1990年代には多様な大スパン・少層系の木質構造が胎動した時期でもある。
2000年代以降、森林資源の充実、地球温暖化防止、地方創生、国土強靭化への森林の役割が期待され、森林資源の活用と都市の木造化・木質化が国の課題となった。
これを受けたのが公共建築物等木材利用促進法であり、2014年の建築基準法の改正 (木造関係基準の見直し・3階建ての学校等に係る防耐火規制の緩和)2018年には中層建築物を「現し」で建設可能となり、耐火構造等にしなくて良い木造建築物の範囲拡大した。
さらに2021年には脱炭素社会実現にむけた国民運動と位置付けられ公共建築から民間建築へも対象が拡大されている。
90年代のドームなどの大スパン構造から、都市部における高層化へ木質系技術が展開する中、自然材料としての木材を扱う上では様々なテーマがあり、認定工法などの取り組みの進んでいる。
また意匠設計者に求められる経年や腐朽対策、通気、塗装などについては複合する課題解決も必要だ。
本企画では高層木造空間の持つ魅力と課題について体験し考える機会としたい。
モデレーター
浅見 邦一(苗1987) 加藤 詞史(苗1989)
■ 見学会
日 時:2023年8月26日(土曜)13:30~14:20
建 物:ジューテック本社ビル(KAJIMA DESIGN)
対 象:稲門建築会会員+会員外も可
定 員:最大50名程度
■ シンポジウム 14:30~16:20
各登壇者による解説20~30分=60分程度+シンポジウム
登壇者:ジューテック本社ビル 原嶋 宏樹/KAJIMA DESIGN
Port Plus 堀池 隆弥/大林組一級建築士事務所
モクビル 加藤詞史/加藤建築設計事務所
議論等:30~40分 コメンテーター:長谷見先生ほか
■ 申し込み
参加費:会員500円(会員外1,000円)学生無料
申 込:稲門建築会まで wap@toumon.arch.waseda.ac.jp
締 切:8月20日(日曜)
※見学会参加には会費納入が必須です。
会費納入方法は稲門建築会ホームページでご案内しています。
クレジット払いも可能です。
https://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/members-price
主 催:稲門建築会事業委員会