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No.194「総会報告他」≪2020.5.29≫

2020.09.16up

【稲門建築会メルマガ】No.194「総会報告他」≪2020.5.29≫
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強まる日差しに夏への移ろいを感じると共に、緊急事態宣言解除の動きも出て来て、
長く続いた自粛生活もそろそろ終わりを迎えそうです。

やっと自粛生活にも慣れてきて、オンラインでの授業や普段とは違った生活を楽しむ心の余裕も出てきたところではありますが、
やはり、もうすぐ直接会って人と話せると思うと嬉しいものですね。

第二波への不安はありますが、明るい未来が見えてきたのも確かです。
しばらくはこのまま気を引きしめて、皆で乗り越えていきましょう。

広報学生委員 後藤佑美(早部研究室 修士1年)
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00≪コンテンツ≫
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01≪「総会」報告≫
02≪特別功労賞の紹介≫
03≪校友会からの同窓会活動への自粛要請≫
04≪2020年度合同クラス会の中止≫
05≪WA2020、早稻田建築ニュースNo.109、封筒の誤植訂正≫
06≪松井源吾先生の記事≫
07≪こちら事務局≫

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01≪「総会」報告≫
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コロナ禍により2020年度稲門建築会通常総会は5月22日(金)から26日(火)の間メールにより開催されました。

出席者は87名で定足数を満たし、全ての議案は賛成多数で可決されました。
メールによる開催については、やはり実参加の総会がよいというご意見がある一方で、
遠方の方にとってはこの形での開催が望ましいとのご意見もありました。

今この時にできることを新たな形の活動につなげていくとの共通の認識のもとで
2020年度の活動が始まりましたことをご報告いたします。

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02≪特別功労賞の紹介≫
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2019年度の特別功労賞の受賞者を稲門建築会ホームページでご紹介しています。

https://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/
(遠藤勝勧氏、平瀬有人氏、早野洋介氏)

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03≪校友会からの同窓会活動への自粛要請≫
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5/22付けで早稲田大学校友会から各稲門会へ更なる自粛期間延長の要請
(2020年12月末日まで)がきました。
http://www.wasedaalumni.jp/news/200522.html

実際に集まっての活動ができない状況が続きますが、新たな形での活動を模索していくこととなります。

早稲田大学構内へは現時点で入れず、事務局は在宅ワークの継続中です。
会員の皆様へもご不自由をおかけすることもありますがご容赦ください。
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04≪2020年度合同クラス会の中止≫
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コロナ禍の中諸般の事情を鑑み2020年度合同クラス会は中止となりました。
次回合同クラス会については今年度の幹事学年(苗H06)を中心に企画をいたします。

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05≪WA2020、早稻田建築ニュースNo.109、封筒の誤植訂正≫
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本年度発行のWA2020、早稲田建築ニュースNo.109および封筒に記載された内容につきまして、
以下の4点の誤植がございましたことを、訂正とお詫びをさせていただきます。

①各賞受賞者(WA2020)について
第29回日本建築美術工芸協会賞および第6回鈴木禎次賞を受賞されました、
宮崎俊亮様の所属が、山下設計と記載されておりますが正しくは「清水建設」のご所属です。

また鈴木禎次賞につきまして、水越英一郎様・宮崎俊亮様・篠﨑亮平様の
3名が記載されておりますが、正しくは、
水越英一郎様と宮崎俊亮様のお二方でした。

宮崎様・水越様・篠﨑様および関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

②目次(早稲田建築ニュースNo.109)について
早稲田建築ニュースNo.109の目次につきまして、p3の芸術学校同窓会(稲芽会総会)の報告に関して記載漏れがございました。

③編集後記(早稲田建築ニュースNo.109)について
早稲田建築ニュースNo.109にて、「編集後記」の記載が「編集後期」となっておりました。

④封筒について
封筒に記載の稲門建築会のメールおよびウェブのアドレス表記につきまして、

wap@toumon.archi.waseda.ac.jp
https://www.toumon.archi.waseda.ac.jp/

と記載がございますが、正しくは

wap@toumon.arch.waseda.ac.jp
https://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/

でございます。

以上の誤植につきまして、皆様には誠にご迷惑をお掛けしましたことを、
重ねて心よりお詫び申し上げます。

稲門建築会 広報委員会

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06≪松井源吾先生の記事≫
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九州支部事務局の岩本です。
松井源吾先生に関する二つの記事をご紹介します。
(1) 4月14日の「日本経済新聞」のコラムに載った松井源吾先生の記事
(2) 竹中工務店の「approach」という広報季刊誌に載った松井源吾先生に纏わる対談です。

【竹中工務店の「approach」という広報季刊誌に載りました、「石山修武先生と新谷真人先生の対談」です。】
https://www.takenaka.co.jp/enviro/approach/2020sp/book/html5.html#page=5

「日本経済新聞」の記事「春秋」
2020/4/14付

建築家・坂茂(ばんしげる)さんの「紙管(しかん)の建築」は構造設計家の松井源吾氏なくして実現はしなかった。
派手な商業ビルが話題を集めるバブル経済のさなか、
時代に逆行するかのように木や竹といった自然素材で建物を作ろうと考える野心的な建築家たちが松井さんのもとを訪れた。

▼紙や布をまきつける紙管を構造体とする奇抜なアイデアに70歳近い大家は苦笑しつつも、
無償で坂さんの相談にのったそうだ。こうして出来上がった坂さんの建築はすばやく供給できて素人でも組み立てられる。
阪神大震災以降には国内外で自然災害や紛争が起きるたび仮設住宅などとして使われ、多くの人びとを救った。

▼そして先日、神奈川県立武道館に紙管とカーテン一式が届けられた。
被災地の避難所で個別空間をつくるための「間仕切り」セットだ。
コロナウイルス感染拡大でネットカフェが閉鎖され行き場を失った利用者をここで受け入れる。
今回は感染症専門家の満屋裕明さんの助言で、いわゆる3密状態をやわらげる工夫をした。

▼脚本家の木皿泉さんはエッセーに常識の「フレーム」をうまくはずすことが人を納得させる作品を書く秘訣だと記した。
たしかに決まりきった発想で人の心は動かせない。坂さんは鉄筋コンクリートという建築の常識を紙で覆し、
さらに専門家の知見を取り入れることで社会を動かした。コロナ禍に生きる教訓ではないか。

岩本滋昌(苗S53)

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07≪こちら事務局≫
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今年の新入生は入学式中止、教室での授業はできない状況でスタートを切り、
ネットでの授業が5月11日から開始されました。
5月14日に建築学科のガイダンスがネットで開催され、
大内会長が稲門建築会の説明と先輩としての言葉を新入生に贈りました。
この時の言葉が新入生に強く刺さったようで、
多くの学生から建築学科に入って良かったと感想が送られてきました。
その中には稲門建築会の説明を聞き「歴史ある学科に入学できた事を改めて感じ深い感慨を覚えた」
という感想もありました。皆さん初心を忘れず頑張ってほしいです。

今日は建築の記事がないので少し長く書きます。
ホームページの会員からの情報でお知らせした稲葉なおとさんのお話をします。
稲葉さんは東工大建築学科出身で先日NHKラジオ「竹内陶子の午後カフェ」で
「名建築に宿るおもてなしの心」と題しお話をされました。
名建築とは単に有名建築家が豪華に作ったものではなく、現在そこで働いている人たちが
建物を愛し、きちんとメンテナンスしている建物で、代替わりしても
最初に建築家に設計を依頼した先代の心が今も伝わって受け継がれている建物と定義しています。

最初に紹介したのは村野藤吾氏の奈良にある信貴山の宿坊です。
1970年に建てられたコンクリート打ち放し3階建ての宿坊で、
毎日若い坊さんたちが拭き掃除を徹底して行い、なんと外壁も拭き掃除をしていて
今でもピカピカだそうです。村野さんから頂いた大切な建物なので大事に大事に使い、
一番いい状態で皆さんに使ってもらいたいとの思いは、ついに大掃除を10月から始めるようになりました。

次は吉阪隆正氏の設計による長野県野沢温泉のスキーロッジです。
緑のドングリと呼ばれるなんとも奇妙な形の建物です。吉阪先生は登山家、
雪山を愛した人で学生時代は山岳部に所属し山小屋(ヒュッテ)の設計も得意でした。
スキー宿なので主人はなるべくお客さんと一緒に居たいと考え、
雪下ろしをしないで済む建物を要求した結果がこの形になりました。
光熱費を抑えるため、らせん階段を中央に配し周りに部屋を設けてあります。
スキーヤーのためのスキーヤーが作ったスキー宿です。
デザインのうしろにどんな思いがあったか宿の人の話しを聞くのも泊まる楽しさと稲葉さんはおっしゃってます。

皆さん、コロナが一息ついたらぜひ泊まりに行ってください。
また著書の「匠たちの名旅館」には村野藤吾氏が出ていますので図書館で借りて読まれることをお勧めします。
       
事務局長 鴇田 隆(苗S48)


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【稲門建築会メルマガ】No.194≪2020.5.29≫

総編集長 :稲門建築会会長 大内政男(苗S47)
編集責任者:広報委員長 兒玉謙一郎(苗H02)

学生委員:永島啓陽(修2)、坂井高久(修2)
本間菫子(修2)、津田基史(修2)
髙瀨道乃(修2)、前田侃亮(修2)
沖美彩子(修2)、木村一暁(修2)
乙戸理央(修2)、嶋田千秋(修1)
伊藤丈治(修1)、秋山曜(修1)
友光俊介(修1)、新田竜(修1)
後藤佑美(修1)、上田留理子(修1)
魚谷昭太(修1)、原田佳典(修1)

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