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No.201≪2021.1.26≫

2021.03.29up

【稲門建築会メルマガ】No.201≪2021.1.26≫
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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

コロナによって慣れないオンライン授業が主となった今年度も
残すところわずかとなりました。
修士設計・論文、卒業設計の提出が近づき、
例年では活気あふれているスタジオやアトリエが開放されて
いない今年は提出間際の風景も変わってくるかもしれません。

再びの緊急事態宣言下、引き続き感染予防に努めながら、
たくさんの人や場所と直接出会える日を心待ちに、
一歩ずつ歩んでいきましょう。

広報学生委員 嶋田千秋(古谷・藤井研究室 修士1年)
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00≪コンテンツ≫
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01≪支部からの便り≫ 北海道・東北・信越・中部・近畿・九州
02≪7月豪雨の人吉水害での建築・土木構築物の被害≫ 九州支部 鹿児島会
03≪早稲田大学芸術学校「第2回、第3回入試・オンライン学校説明会・卒業設計、学生作品展」のご案内≫
04≪こちら事務局≫

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01≪支部からの便り≫ 北海道・東北・信越・中部・近畿・九州
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稲門建築会の各支部長から一言とシンボルとなる写真が届きました。
写真はここには添付できませんが、稲門建築会のホームページお知らせ欄に
掲載していますので、是非ご覧ください。

http://www.toumon.arch.waseda.ac.jp/


北海道支部支部長  染谷哲行(苗S48)
今年の雪まつりは大幅な縮小で大通公園の大雪像が中止になりましたが、
例年だとクリスマスまでのホワイトイルミネーションが2月末まで延長されました。
これはこれで札幌らしい風物詩なのでご覧下さい。
大通公園の起点はヤッパリ内藤先生のテレビ塔です。


東北支部長  菊池健二(苗H04)
東北だけのことではありませんが、年末年始は暴風雪で荒れた天候になりました。
私の自宅でも、全く雪かきをしなかった1年前とは打って変わって、
雪かきで汗を流すことになりました。
東北と言えば雪に覆われたイメージを持つかもしれませんが、
私の住む富谷市は雪国と言うほどではなく5,6回/年くらい雪かきをする程度です。
無垢板張りの外壁の家が私の自宅です。
10年が経過し、味わいの佇まいの雰囲気になってきました。


信越支部長  新井精一(苗S50)
左は善光寺。右は完成目前の宮崎浩君(苗S50・院S52)設計の県立長野美術館。
六年に一度の善光寺御開帳が来年に延期、来年度信越支部主催で考えている
県立長野美術館の見学会もコロナ次第。


中部支部長  松田英文(苗S51)
2020年9月に大規模改装された名古屋テレビ塔。
内藤多仲先生設計で田中弥寿雄先生も関わった。
2012年には、田中先生を囲んで当所で懇親会が催された。右はオアシス21。


近畿支部長 重村力(苗S44)
近畿支部では 昨年 北京とオランダと東京と関西をつなぎ
交流の夕べをZOOMで行い、
参加者はいつもより少なかったのですが内容は濃い会合ができました。
さて写真は神戸の茅葺きの町家を復元した記録を本にしたものです。
意外や意外 神戸は大都市の中ではもっとも茅葺きが多くいまでも何百とあるのです。
もっぱら六甲山の北側です。
三十年以上前は 六甲山の南にもありました。
この本は昨年12月15日になくなった家内=有村桂子と創ったものです。


九州支部長 金岡伸幸(苗S37)
昨年末、鹿児島会、熊本の皆さんとZOOM会議をいたしました。
その時本年のテーマについて話し合いで「九州各県から1人は必ずZOOM会議に出る」
活動を毎月行う!ことにいたしました。
九州支部の一言は、「九州は一つ」です。
それにふさわしい写真は、1989年に「九州の玄関口」として開かれた
「アジア博覧会」跡地の現在写真だろうと思います。
「福岡市の広報」からの写真を添付いたします。


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02≪7月豪雨の人吉水害での建築・土木構築物の被害≫ 九州支部 鹿児島会
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2020年7月3日から4日までの48時間で、500mm近い雨量が記録され、
人吉周辺はこれまでにない水害が発生、九州では死者が63人、
行方不明者が16人となった。
人吉周辺、球磨川流域では、流失家屋や床上浸水の家屋が多数あり、
建築・土木構築物の被害が著しかった。

稲門建築会九州支部鹿児島会で5年前に人吉旅館に泊まり、
くま川鉄道で湯前までの鉄道旅行を楽しんだ記憶がよみがえる。
2015年12月5日に泊まり、翌朝、人吉旅館の女将さんにお願いし、館内を見学した。
昭和5年竣工の東館、昭和8年竣工の玄関棟・中央棟、戦後の西棟は、
複数の登録有形文化財で構成された魅力あふれる和風旅館の佇まいだった。
しかし、この豪雨で、一夜にして球磨川沿いの人吉旅館は1階天井まで浸水し、
泥で覆われてしまった。

人吉旅館から徒歩5分ほどのところに、もう一軒、
登録有形文化財芳野旅館がある。
明治21年から大正・昭和期に建てられた和風建築群で、
球磨川支流の山田川に面し、こちらも床上浸水で泥が堆積した。

これらの旅館では、被災直後からボランティアの泥の掻き出しが行われた。
伝統建築専攻科のある球磨工業高等学校(校舎は象設計集団設計)の
生徒達が参加、また専門職も加わり、浸水した壁等の撤去も進められた。
新建材は一度水に浸かると再利用が困難だが、
伝統構法の土壁等は再利用可能な状況で、再開に向けた検討が進められている。

一方、茅葺きの国宝青井阿蘇神社でも国宝拝殿が床上まで浸水し、
賽銭箱が浮いていたという。
対岸の老神神社はじめ他の重要文化財や登録有形文化財の建築物には、
先の2つの旅館ほどの大きな被害はなかったと聞いているが、
建築物以外の土木構築物に非常に大きな被害が生じ、
まだ復旧の目処がたっていない。

日本イコモスが2017年12月に「日本の20世紀遺産20選」を発表、
その一つが、黎明期鉄道技術(英独米)の日本的展開として肥薩線
(旧鹿児島本線 隼人―八代間)が選ばれている。
肥薩線は八代から吉松までが現在も運休中である。
肥薩線では、急流に平面的に斜めにかかるアメリカ製トランケートトラス橋の
球磨川第一橋梁[トラス橋2連ガータ橋3連202m(明治41年)トラス橋1つを残し流失 橋台崩壊]、
第二球磨川橋梁[トラス橋2連ガーダー橋179m(明治41年)ガーダー橋1つ残し流失]
が流されてしまい、球磨川に落下している。
共に経済産業省近代化産業遺産である。
また、登録有形文化財のくま川鉄道の球磨川第四橋梁[14連322m(大正12年)]
のいくつかのガーダー橋も流されている。
これらの橋梁は、熊本県知事が球磨川支流の川辺川ダムの建設を11月に発表したため、
新たな洪水水位の決定がなされた後に、どの高さで橋梁を復旧するかを算定してから
計画の検討が進められる予定である。

現在は鉄道敷の仮設道路への提供等が行われており、果たしていつ復旧するのか、
まったく目処がたっていない。
JR九州は今年度、球磨川に落下している橋梁を撤去する予定で、
撤去材の一部保存も検討されるようである。
観光資源でもあり文化財として復旧されることを応援したい。

稲門建築会九州支部 鹿児島会 鰺坂 徹(苗S56)

添付写真(順に)
人吉旅館、青井阿蘇神社、肥薩線の崩壊した橋梁


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03≪早稲田大学芸術学校「第2回、第3回入試・オンライン学校説明会・卒業設計、学生作品展」のご案内≫
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■第2回入試のご案内
試験日:2/27(土)
出願期間:2/4(木)~2/12(金)

■第3回入試のご案内
試験日:3/13(土)
出願期間:2/25(木)~3/5(金)
詳細はこちらから:https://www.waseda.jp/school/art/applicants/admission/

■オンライン学校説明会
今年度最後の「学校説明会」になります。第3回出願にも間に合います。
2/13(土)13:00~14:30 
お申込み・詳細はこちらから:https://www.waseda.jp/school/art/applicants/guidance/

■卒業設計・学生作品展
日時:2/11(木)~2/18(木)10:30~19:00
場所:リビングデザインセンターOZONE 新宿パークタワー6F ロードサイド&パークサイドスクエア
ギャラリートークはオンデマンド配信となります。
詳細は当校ウエブサイトよりご確認ください。https://www.waseda.jp/school/art/

建築を学ぶことにご関心をお持ちの方々へ
ぜひ今回の早稲田大学芸術学校説明会をご案内いただければ幸いです。

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04≪こちら事務局≫
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メールマガジンも201号になります。
年11回発行として18年、卒業生で考えると社会へ出て18年、
40歳前後で最も活躍する時期でしょうか。
我々もそうなるよう頑張ります。

事務局は4階に引越し、隣には共用の会議室も出来快適になりました。
コロナが落ち着いて皆で対面会議ができる日を待ってます。

さて、阪神淡路大震災から26年、東日本大震災から10年になります。
ここ数年を見ると豪雨、台風、猛暑といった気候変動の影響と思われる災害が目立ってきました。
このままで、今後我々の孫たちは安全に生き延びられるのか、
そのために何をすべきか真剣に考えるようになりました。

事務局長 鴇田 隆(苗S48)

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【稲門建築会メルマガ】No.201≪2020.1.26≫

総編集長 :稲門建築会会長 大内政男(苗S47)
編集責任者:広報委員長 兒玉謙一郎(苗H02)

学生委員:永島啓陽(修2)、坂井高久(修2)
本間菫子(修2)、津田基史(修2)
髙瀨道乃(修2)、前田侃亮(修2)
沖美彩子(修2)、木村一暁(修2)
乙戸理央(修2)、嶋田千秋(修1)
伊藤丈治(修1)、秋山曜(修1)
友光俊介(修1)、新田竜(修1)
後藤佑美(修1)、上田留理子(修1)
魚谷昭太(修1)、原田佳典(修1)

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