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No.212≪2022.1.31≫

2022.03.01up

【稲門建築会メルマガ】No.212≪2022.1.31≫
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皆様、明けましておめでとうございます。

成人式も終わり、
学内では、卒業計画・修士計画・論文の提出が近づいています。
活気ありつつも1年の中で一番慌ただしい時期となって参りました。

コロナ感染症には引き続き対策が必要ですが、
大学・大学院での学習の集大成として、
先輩、後輩、仲間と共に納得のゆく作品を作りあげられたらと思います。

広報学生委員 天野 紗弥香(古谷・藤井研究室 修士1年)
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00≪コンテンツ≫
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01≪日本設計社長 篠崎淳氏インタビュー≫
02≪第25回 稲門建築会特別功労賞 候補者募集≫
03≪≪早稲田大学芸術学校「第3回入試・製図レクチャー・他」のご案内≫≫
04≪WA2022発行における各賞受賞者の募集≫
05≪こちら事務局≫

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01≪日本設計社長 篠崎淳氏インタビュー≫
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コロナ禍で大変な今、建設業界の第一線で活躍する方々は何を思うのか、
お尋ねする企画です。
第5回目の今回は、日本設計 代表取締役社長 篠﨑淳氏に、
カーボンニュートラルやデジタルテクノロジーなど、
多岐にわたってお話をお伺いしました。
それに伴い、今月号にはインタビューに関する写真が添付してあります。
ぜひご一読ください!


― 新型コロナウイルス感染症の流行により、
変化した点はどのようなところでしょうか。
また、良かった点、悪かった点等の気付きをお伺いしたいです。

1回目の緊急事態宣言では、ほぼ100%のリモートワークを行いました。
コロナ以前からオンラインコミュニケーションの環境を整備していたことが、
すぐに移行できた理由のひとつです。
また、2020年1月に中国でコロナ流行が始まり、
上海の現地法人は、日本より前からリモートワークを始めていました。
これが試行となり課題を見つけていたので、
意外なほどスムーズに在宅へ移行できました。
また、設計という複雑なプロセスを、
タスクに分解し共有することを実践したチームは上手く移行できたように思われます。

オンラインの難しい側面についてですが、
2020年春に新入社員は入社してすぐに100%の在宅勤務が続きました。
今は2年目となった社員から聞いたのですが、
オンラインで会議を何度も行った後、
初めて対面で会った時、「初めましてがもう1回来た」と言っていました。
既に関係が出来上がっていたチームのオンラインコミュニケーションは
上手くいくけれど、
新たに人と人の関係を作り上げていくのには向かないということが分かりました。
こうした新しい働き方を、今は緊急対応としてやっていますが、
その中で見えて来た良い点を伸ばしていくには、
オフィスの在り方、デジタル化、働く場所や時間の柔軟さなど、
いろいろと変える必要を感じています。
コロナ以降を見据え今その検討を行っています。


― 都市の過密化がコロナだけではなく
様々な感染症の原因であるなどの意見が言われているなかで、
都市の未来に関してどのようにお考えでしょうか。

コロナ流行の初期に、地方への分散論がメディアを賑わせましたが、
私はその論調には懐疑的です。
2020年4月頃には、都市機能の分散について、
都市を解体して低密化するべきだという論調に対し、
代替案を考える宣言を当社のコーポレートサイトで投稿しました。
コロナにより実際に人が都市の外に出ていく動きはありましたが、
出る人もいれば入ってくる人もいます。
特に2021年9月末の緊急事態宣言解除以降は、
街の賑わいを強く感じ、この活気をどう捉えるべきか考えています。
都市の分散化について、
感染症対策やBCPの視点で客観的に語ることはできます。
しかし今は、都市化を支えている人間の情熱や欲望について素直に知りたい、
このことを捉えずには、
今後の都市の変化について発言できないだろうとも思っています。
第一波の時から発信しているのは、
建築や都市の根源的な価値が問われており、
都市・建築づくりを考え直そうということです。
人の情熱や欲望に立ち返って、都市を見直すことで、
形式的な分散論よりもより深く考えられると思っています。


― オリンピックなどのイベントに建築業界は今後どんな影響を受けるのか、
お伺いしたいです。

まず、五輪を契機に都市再生が活発化したのではないと考えています。
1964年の五輪では、戦後復興からの都市化がピークを迎え、
五輪というトリガーにより都市インフラから建物までが一気に整備されました。
今の日本は、そのころに作られたものが老朽化し、
つくり直さないといけない状態です。
民間の資金も活用してそれらを直していこうとする機運が2000年代から顕著になり、
その動きを後押しするための、仕掛けのひとつが今回の五輪だと捉えています。
今後についても、
イベントから建築業界がどうなるかを考えるのではなく、
都市の生成・再生のサイクルの中での1つの栄養素として、
オリンピックの様な大きなイベントを考えるといいかと思います。


― 脱炭素社会に移行するということは日本が目標としている2050年、
さらにその未来を目指していくということで、
非常に長期的な視点が求められます。
その中で、どのような姿勢で活動していかれるのでしょうか。

脱炭素はテクノロジーだけではなく、
社会構造を変化させることが基本にあると認識しています。
その構造的変化の一部として、
建築と都市が果たせる役割を捉えたいと思います。
「エネルギー消費量は約3割が業務部門・家庭部門」
という試算が公表されていますが、
こういった数値を削減していくのは急務です。
しかしエネルギーについては、もっと長期間を見据えて変化を考えるべきであり、
短期的に捉え過ぎると危険です。
また脱炭素のためには、縦割りや、企業間競争をしている場合ではなく、
建設や都市に関するノウハウを横通ししオープンソース化する事が不可欠だと考えています。


―その構造的変化の一部として技術による省エネ化以外に、
ストックの運用等、竣工後の利用についてはどのようにお考えでしょうか。

ストック活用や竣工後の運用最適化に、
何十年と継続して取組んできました。
その中で建物の使われ方の影響が大変大きい事を知りました。
また人の感受性にも着目しています。
例えば、個々人の暑い寒いという感覚を計画に取り込むことは実は難しい。

しかし、均質な空調空間が皆に快適とは限らないので
温熱・通風などのムラを快適さへと置き換える計画方法を試みています。
また、人が環境に働きかける側面も大切にしています。
関東学院大学金沢八景キャンパス 5号館(建築・環境棟)では、
開閉によって通風や温熱のあり様を変えるダブルスキンを設計しました。
襟を開けたり、袖をまくったりする感覚で、
人が自ら環境に働きかける建築を狙っています。

体感という主観から、最適化運用という客観までを、
しっかり視野に入れてエネルギー消費量を減らすことが良いと思います。
そうすれば、性能だけを目指した建築物ではない、
感じるものがある空間ができると考えています。
人間はエネルギーを消費する事で、物や事を生み出しています。
エネルギー消費をゼロにするのは難しい。
でも、楽しみながらゼロに近付けるために環境に働きかける、
その事自体が楽しい空間にしたいと思っています。


― 貴社は環境・設備設計で多くの先進的な取り組みを行っていますが、
なかでも地域冷暖房について豊富な実績があるように思われます。
今後の建築・都市を計画するうえで、地域冷暖房の担う役割は何でしょうか。

東日本大震災以降、省エネルギー性と防災性を合わせて
持続性の高いシステムとすることが、重要になりました。
また、単独でものが機能する時代から、
複数のものが連携し機能する、
有機的ネットワークとして考える時代になっていると思います。
それが地域冷暖房の背景にあるのではないでしょうか。
都市の集中・分散に関しても、
都心と地方の間をネットワーク化して全体最適化する計画論は、
変数が多くて難しいので、まだ実現されていません。
ネットワーク化は、エネルギーにも交通システムにも、
ハードウェア全般に言えるのではないでしょうか。
恐らくそれは、都市と地方の垣根をも越える可能性があると思います。


― 貴社自身を「『現代文明の脆さ』にいち早く警鐘を鳴らした設計者集団」と
表現されています。
「現代文明の脆さ」とは何でしょうか。
そして、その解決へ向けてどのように取り組まれているでしょうか。

日本設計2代目社長の池田武邦は元々軍人で、
戦争で日本はアメリカの現代技術に負けたという認識を持ちました。
そして戦後、東京大学建築学科へ行き、
1960年代に国内初の超高層ビルに挑みます。
しかし、1980年代、自然と人間の感覚をより近付けて暮らす必要があると再発見します。
池田は、近代化以前の都市がもつ自然との親和性を示しながら、
「現代文明はこのままではいかん」と言っていました。

私は、同じような脆さを感じながらも、
池田とは違う方向でこの課題を解決したいと模索しています。
環境快適性を数値だけで評価していては駄目で、
そこに人間の感性や感覚を入れ込むと、
自然により近い状態で暮らせるはずです。
カーボンニュートラルを実現するには、
近代技術がもたらした産業と社会の構造を超えなければなりません。
都市と建築を支える技術観、価値観をひとつひとつ精査し、
転換していくような作業が重要だと思っています。


― 貴社職務の方向性として、
「先鋭的なデジタルテクノロジーを駆使し、
専門分野を越えた知のネットワークを拡大し、
それを統合するチームワークを強化する」
ということを掲げられています。
最先端のデジタルテクノロジーを活用したプロジェクト例等、
新しい取り組みをしているプロジェクトをご紹介いただけますでしょうか。

例えば私自身が設計を担当した「上越市立水族博物館」は、
環境教育のための施設で、
人の暮らしのすぐそばにある雄大な自然に気付いてもらうための場所です。
そこでは日本海の海底地形データを使って、
その形を大水槽の中に縮小して再現しています。
水族館の水質管理はシビアですので、
この水槽の水流や水温については、
かなり複雑なシミュレーションをしました。

設計を進める際には、デジタイズされた3Dモデルで検討し、
それを模型にして自然な感じとなる様にテクスチャを与え、
更にそれをスキャンして再度デジタイズして、
という様にデジタルとアナログの世界を行き来しています。
このデジタルとアナログのループは、
人間の感覚を拡張するのではないかと思っています。
また、BIMは設計の道具、インフラとして力を入れています。
カーボンニュートラルもそうですが、
社会的共通課題を多くの方々とのコラボレーションで解決するとき、
情報を何で共有するか、
そのプラットフォームとしてBIMは重要になります。

最近、いわゆる設計業務ではない相談が大変増えていて「プロジェクトデザイン群」という部門を作りました。
例えば、ホテルのブランド力を発揮するために、
「レストラン、スパ、インテリア、建築設計など、
それぞれのスペシャリストをどのように組合せてチームをつくれば良いか」
といった知恵が求められます。

また、少し違う形での分野を超えた知のネットワークによるプロジェクトが「熊本城特別見学通路」です。
熊本城には素晴らしい石垣がありますが、
震災により大きな被害を受け、修復は20年を超えると言われます。
その間、人が入れないのが普通ですが、
それは大変もったいない、修復する過程を見せるべきです。
これは熊本市や文化財の専門家など多くの方とのネットワークによって実現したものです。
石垣や遺跡などを避けながらつくった結果、
見学通路は大変複雑な形になりました。
出来上がったら、本当に色々な人が楽しんでくれています。
こうした、かつてはプロジェクトとして存在し得なかったものを
創り出すことにも挑戦しています。


― 学生や若い世代に何かメッセージを頂けますでしょうか。

工学的な世界から文学的、さらに体感的な世界まで、
こんなにも広がりのある職業は他にあまりありません。
その広がりを素直に表現できれば、
建築・都市の領域はまだまだ最先端で位置付けられると思います。
これをぜひ、デジタルネイティブな世代でやってほしいと思っています。

我々は、幅広い視野を持ってないと、やるべき正しいベクトルが見出せない。
幅広い知見に支えられてはじめて、
倫理的にふるまえる職能は、結構楽しいというか、
ないし、ワクワクするものだと思います。
結構長いことやっているのですが、飽きません。
やればやるほど広がりが見えてしまうから、
やることが増えて終わらなくなります。


― 何かを軸を持って追求する際の手段というものが、
ものすごく多様化していると思います。
学生の頃、あるいは今でも何かを探求するときに、
心がけていることは何かあるでしょうか。

私は学生の頃、建築史という方法を知り、
近代の課題の深さと広さを見ることができました。
それが今も財産となっています。
視野を広げるために、
時間をかけてピンポイントの深掘りできるのは学生時代だけかも!と伝えたいです。
また、必要な情報に辿り着くための方法は今も昔もあまり変わりません。
私は、歴史の文献調査を通じて、
情報の信憑性を客観的に捉えるトレーニングを積んだので、
ネット社会で情報に溺れずに済んでいます。
正しい思考をするために、
信憑性の高い情報に辿り着く経路を慎重に見極める力を、
学生のうちに身に付けると良いと思います。


添付写真
インタビュー風景、上越市立水族博物館(c:日暮雄一)
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篠﨑淳(Shinozaki Jun)
生年月日
1963 年 4 月 16 日

学歴
1988 年 早稲田大学 理工学部 建築学科卒業
1988 年 早稲田大学大学院 理工学研究科 建築学専攻修了

略歴
1988 年 4月 日本設計入社
2003 年 12月 チーフアーキテクト
2006 年 10月 プリンシパルデザイナー
2010 年 10月 代表アーキテクト
2015 年 4月 執行役員フェロー
2019 年 10月 常務執行役員 設計担当
12月 取締役 常務執行役員
2020 年 10月 代表取締役社長(現任)
業務経歴
2000 年 アクアマリンふくしま
2008 年 名古屋インターシティ
2010 年 長岡造形大学第3アトリエ棟
2012 年 新宿御苑大温室
2014 年 虎ノ門ヒルズ
    関東学院大学 5 号館
2018 年 上越市立水族博物館うみがたり
2019 年 コモレ四谷(四谷駅前地区第一種市街地再開発事業)


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02≪第25回 稲門建築会特別功労賞 候補者募集≫
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第25回 稲門建築会特別功労賞 候補者を募集します。

特別功労賞(業績)
◆優れた業績によって、稲門建築会の名を高めると共に、
社会に貢献した人。原則40歳以上。
◆会の運営・発展及び校友の支援・育成に尽くした人。

特別功労賞(奨励)
◆建築関連分野で注目され、会の名を広めると共に、
将来の活躍が大いに期待できる人。原則40歳以下。

【推薦方法】
下記事項を記載し、2月4日までに事務局までご連絡ください。
(書式自由)

・候 補 者:氏名、卒年
・推薦理由:
・推 薦 者:氏名、卒年、昼間連絡先

【近年の受賞者】
第24回 星野和弘氏、ソンポン・チンタウォンワニッチ氏、本橋仁氏
第23回 遠藤勝勧氏、平瀬有人氏、早野洋介氏
第22回 内藤廣氏、生田昭夫氏、前川裕介氏

【選考委員】
委員長 車戸城二(苗1979)
委 員 田辺新一(苗1982) 杉谷文彦(苗1980)
後藤春彦(苗1980) 齋藤俊一郎(苗1990)
飯岡方春(苗1988) 浅見邦一(苗1987)
兒玉謙一郎(苗1990) 田名網雅人(苗1980)
萩原剛(苗1983) 鴇田隆(苗1973) 


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03≪≪早稲田大学芸術学校「第3回入試・製図レクチャー・他」のご案内≫≫
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■第3回入試について
試験日:2022年3月12日(土)
出願期間:2022年2月17日(木)~2月25日(金)

■2月5日(土)学校説明会・建築模型製作ワークショップを開催致します。
建築における模型の意味、様々な模型種類、模型材料の説明、カッターの使い方、
カットの方法などを本校教員や在学生が丁寧にレクチャーいたします。
これまで建築模型を製作したことのない方に向けた、模擬授業形式のワークショップです。

■各種イベントのご案内
放課後や仕事帰りに参加できる「ナイトオープンキャンパス 」「公開授業」、
「卒業設計・学生作品展」の詳細もこちらから。

詳細は以下よりご覧いただけます。
https://www.waseda.jp/school/art/applicants/guidance/

建築を学ぶことにご関心をお持ちの方々へ
ぜひ今回の早稲田大学芸術学校説明会をご案内いただければ幸いです。


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04≪WA2022発行における各賞受賞者の募集≫
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各賞受賞者を募集いたします。*自薦・他薦を問いません。

対象
2021年1月~12月に受賞された方であればどのような賞でも構いません。
稲門建築会のOBOG、現役学生

各賞受賞者の自薦・他薦は、2月8日(火)までに、こちらにご連絡ください。

大沼(広報学生委員 修士1年)


宜しくお願い致します。

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05≪こちら事務局≫
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新年会も無事に終わり事務局としてはホッとしているところです。
TWO TOPいやTHREE TOPの企画は昨年の秋に亀井会長の発案で始動しました。
今しか出来ない、今なら出来るということで話は膨らみ、
新年会の特別企画にしようと決まりました。

新年会は1月28日と決まっており
このピンポイントに3人のスケジュールが合うかどうか、
いろいろ心配はありましたがコロナの影響で
たまたま皆さん空いており本当にラッキーでした。

厳しいコロナ対策の下、会場には多くの先生方、学生、一般会員の参加があり、
関係者を含め60人程集まりした。
オンライン参加の方々は約400人と今までにない新年会企画になりました。
企画から実現までにたくさんの方々のご協力をいただきました。
心より感謝申し上げます。

追、1月から卒業年表示が西暦になりました。
皆さんは早く慣れてください。

事務局長 鴇田 隆(苗1973)

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【稲門建築会メルマガ】No.212≪2022.1.31≫

総編集長 :稲門建築会会長 亀井忠夫(苗1977)
編集責任者:広報委員長 兒玉謙一郎(苗1990)

学生委員:上田留理子(修2)、後藤佑美(修2)
嶋田千秋(修2)、伊藤丈治(修2)
秋山曜(修2)、友光俊介(修2)
新田竜(修2)、魚谷昭太(修2)
原田佳典(修2)、天野紗弥香(修1)
大沼聖子(修1)、野田夢乃(修1)
冨澤佑介(修1)、上原のぞみ(修1)
竹内將人(修1)、池田瑚子(修1)
高橋知希(修1)

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