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2017年4月22日(土) 『東京電機大学 東京千住キャンパス』見学会のご報告

2017.08.21up

4月22日(土)、東京電機大学 東京千住キャンパス見学会が行われました。朝早くからの開催でしたが、40名が参加し活気ある見学会となりました。
 
2012年、東京電機大学は創立100周年を機に創立地神田から北千住に移転し、新しく東京千住キャンパスとして開設されています(第1期計画)。そして2017年、それに続く第2期計画(5号館)が竣工・開設されました。今回は設計を担当された槇総合計画事務所の鹿島大睦氏に先導していただき、新たに開設された第2期計画の内外とともに、第1期計画における建物やパブリックスペースも同時に見学することができました。

本計画の最大の特徴は、地区計画の一環としてのキャンパスであるということでしょう。現在キャンパスとして使用されているJT跡地の土地利用転換を契機に、北千住駅東口周辺地区のまちづくりが進められてきました。そのため、大学という機能に加え地域に開放されたキャンパスであることが求められています。そのことを象徴するかのように、キャンパス内には一切塀が設けられていません。キャンパスと路地に挟まれたガーデンでは緑と家具の一体化が図られており、通行する人々の憩いの場となっています。このようなガーデンをはじめ、キャンパス内すべての境界において綿密なデザインが施されていると感じました。また、見学中は敷地の中央に位置するキャンパスプラザで市民による催しが行われており、まちづくりの核となる開かれたキャンパスであることを人々のアクティビティから実感することができました。
第2期計画となる5号館も、建物内部に通り抜け可能なアトリウムを計画されていたり、学外経営のスポーツクラブが設置されていたりと、地域に開放されたキャンパスという第1期計画のコンセプトを踏襲した設計がなされています。こちらでは3層吹き抜けのものづくりセンター、研究室・教室内部等、様々な施設を見学させていただきました。その中で、エアフローウインドウによる環境負荷の低減や、ファサードがガラスとアルミの組み合わせによって景色が映り奥行きを感じさせる設計となっていること、石の素材感と白さを追求した外壁PC版を用いていることなど、建築物としての工夫を知ることができました。

今回の見学会では、地区計画という都市的なスケールの話からファサードなどの建築的なスケールの話まで伺うことができ、建築が都市に与える影響の大きさとともに構造物としての繊細さを感じました。最後に、丁寧にご説明、ご案内してくださった槇総合計画事務所の皆様に心よりお礼申し上げます。

(稲門建築会事業委員会学生理事 土岡真大)